Memento Mori.(メメント・モリ)(死があるから生がある)
カウンセラーの杉原保史さんは、共感について、こう説きます。
「共感は、人と人とが関わり合い、互いに影響し合うプロセスです。
リラックスして、感じていることに注意を向けることが共感のはじまりになります。」
共感は、だれかのために時間をつかうことです。
また、それは、相手との共同作業によって深めていくプロセスでもあります。
人から共感される経験によって、人に共感する心が身につくのです。
共感は相手の気持ちを感じることです。
じぶん自身への共感は自信になります。
共感が深まる時。
相手の気持ちと自分の気持ちとの境界線がぼやけていきます。
相手は人間だけではありません。
動物、植物、自然の風景。自然の不思議。
自然への共感とは、実は、「自然から共感される体験」なのです。
死を想え、そして共感を生きよう。
杉原さんは、こう言います。
「死や病や障害や孤独などの受容は共感能力を高めます。
すべてのものがいつかは失われるという認識が、優しさや慈しみの感情をもたらすのです。
共感を深めるのは、限界を受け入れ個人の境界をしっかりと認識することでもあります。」
共感を生きる。
「知的に理解するだけでは、死の恐怖が和らぐことはありません。
実際に共感を生き、実感することです。
その世界を身をもって体験することです。」
Live empathy.(共感を生きよ)
出典・参照:杉原 保史『プロカウンセラーの共感の技術』、以下のエンパレットなど