Be a doer.
(行動する人であれ。勇気をもて)
Be accountable.
(自らのふるまいを省みよ。高潔であれ)
その昔、ソニーに入社した翌日、専務の田宮謙次さんから贈られたメッセージのことばです。
doer は、ドゥアーと読みます。
何事も「する人」でありなさい。
accountableは、自分の行動について、いつでも語れるような、という意味です。
最近は、日本語でも新聞などで、「アカウンタビリティ」ということばが使われるようになりました。
「説明責任」と訳されています。
ただ、「説明責任を果たせ」といった使い方を聞くと、かなり誤解されている、という気になります。
accountableとは、後で言い訳をしない、疑われるような行動をしない、という意味だからです。
つまり、「説明すればいいでしょ」ではなく、「説明が必要になるようなおこないをしない」なのです。
こういう言葉があります。
李(スモモ)の木の下で、冠(カムリ=帽子)を直そうとすると、盗みを働いていると疑われる。
後で言い訳をしなければならないような、あやしい行動をしてはいけない。
責任ある行動とは、配慮の姿勢です。
では、そのためにはどうしたらよいのでしょうか?
じぶん自身にむけて、声に出して、はっきりそう言えばよいのです。
それが、まさに be accountable です。
自分で言うことは、自分でそのことばを聞くということです。
それは、じぶんを相手にして、ひと言声をかける、という「共感的なふるまい」なのです。
出典・参照:『古楽府』君子行、『英プラ』 トレイル1 (23) Be true. 以下のエンパレットなど