Empathemian, Sunnyvale, California

のびた:だって、きらいなんだもん、ピーマン。
ドラえもん:どうして?
の:だってまずいよ。小さな頃からずっと。
ド:ずっと食べてないのに、ずっとまずいの?
の:そう。
ド:そう思い込んでるだけじゃないのかなあ。
の:昔に原因があるから変わらないよ。
ド:その昔のピーマンの味は、のびちゃんの舌にももうどこにもないんだよね。いまも。
の:あるある頭の中に!考えただけで、まずい!
ド:いつもまずいまずいって言う癖のことだね。

ふだん、私たちは、何かの原因があり、その原因によって結果が引き起こされる、という考え方に慣れています。

スピノザはこう言います。
原因は、 結果の中で自らの力を表現するもの。

ひとつの出来事は、いろいろな要因が組み合わさっている。それなのに、私たちは、結果から判断して、原因を定める。あとから「原因→結果の」ように考えるクセがついているというのです。

原因は後から、自分でつくっているともいえるわけですね。ふだん、「考えを変えよう」とするとなかなか大変ですが、そもそも、考え方の土台の方を変えてみるほうがやさしそうです。このエピソードはその一例です。

共感は、物事を相手と関わり、結びつける想像です。考え方をぐるりと入れかえてみる力です。

出典:バールーフ・スピノザ『エチカ』