タ・パテマータ マテマータ
古代ギリシャ語の格言にあることば。
人は痛みによって学ぶ。
心の痛みが学びである。
パテマータは、身に受ける痛み、その体験。
パトス、パッションといったことばと同じ語源で、受け身の感情です。
マテマータは、学ぶこと、日本語で「数学」と翻訳されたマテマティクス (mathematics)の語源と同じで、人間のもつ想像、抽象、推論の働きです。
物事をじぶんと結びつける力、共感の力。
共感の原点は、他者の痛みを、共に感じること。
じぶんは他者とは異なる、別々の存在でありながら、イコール(=)記号で結ばれる時がある。
「痛み」は、頭で「理解する」のではなく、その人の身になって、心に痛みを感じることです。
ところで、英語で「理解する」は何でしょうか?
understandということばが思い浮びますよね。
なぜ、understandは、「理解する」という意味なのでしょう?
それは、under (下に)stand (立つ)からです。
文字どおり、「相手の身になる」という意味からきているのです。
相手の身になること、まなぶこと。
Guide your learning through pain.(痛みこそ、学びのガイド)
出典・参照:Nassim Nicholas Taleb 『Skin in the Game』、以下のエンパレットなど