Bear in mind “Act”.(ふるまうこと、を心得よ)
「〇〇の心得」とか「〇〇を心がけよ」ということばをよく聞きますね。
具体的に、何をすることでしょうか?
覚えればよい?
でも、すぐに思い出せなかったら心得ではありません。
そもそも頭の中で、「心」に得るとか、「心」にかけるとは、できません。
心得るとは、身体をつかって身につけることです。
身をもって、心をこめる「ふるまい」が心得になるのです。
英語耳°のプラクティスもおなじです。
・手本をならう(しっかり手本をまねる)
・ならったことを演じる(そのつもりでやってみる)
・演じたことを確かめる(手本と比べて確認する)
・確かめたことをふりかえる(自覚を促す)
声に出して、心をことばにすることが心得をつくる第一歩です。
じぶん自身に語らないことが心得になるはずはありません。
Act.(ふるまう)
道元禅師『典座教訓』は禅のプラクティスの心得を説きます。
典座とは、炊事係のことです。
料理の心得をこのように説きます。
食材の管理は、自分の瞳のように大事にしよう。
米を洗い菜を調える時、真心をこめ細心の注意を。
食材の量や質を気にせず、親切丁寧に調理しよう。
ご飯を炊くには、お釜が自己となる。
米をとぐときは、水そのものが自己となる。
食材と道具は自己そのもの。分け隔てないこと。
食事を作ることはありがたきこと、喜びの心を。
食べ物は、親が子供を思いいたわるような心で。
英語耳°のプラクティスもおなじです。
相手に語りかけるつもりで演じること。
その場面になりきって練習することです。
出典・参照::道元 / 藤井宗哲『典座教訓』、以下のエンパレットなど