色つぶに見立てた、小さな時空。

「メタファー」をご存知ですか。
作文を書くときの「比喩」表現のこと?いえいえ、メタファーは表現の工夫だけではなく、物事を知ろうとすることです。

見えないものを、見ようとすること。ふれられないものに、触れようとすること。直接感じられないものを、間接的に感じられるようにするための方法です。

何かに見立てたり、たとえたりして、見えるものに置き換えることです。知っていることを素材にして、そこから想像することです。

心はどこにあるの?

こんな会話を思い浮かべてみます。

の:もう疲れちゃったよ、ドラえもん。
ド:えーっ、のびちゃん、もう疲れたの?
の:こんなに石段があるなんて。
ド:のびちゃんがお寺に来たいっていうから。
の:もうたくさん見たよ。で、お寺はどれなの?
ド:どれって、今いるところじゃないか。
の:どれどれ?この石段?あの鐘?仏像?おさいせん箱?それとも、お坊さんのこと?
ド:その全部でお寺っていうんだよ。
の:お寺ってものはないの?
ド:どれがお寺、じゃなくて、全体でお寺。建物も仏像も、お坊さんも、お経も。この雰囲気もお経もみんな含んで、お寺っていうんだよ。
の:なーんだ。早く言ってよ。
ド:だからこうして来たんじゃないか。
の:お寺って、ひとことで言えるのに、こんなに歩かないとわからないんだね。