ひらめきの源泉 ④ 漱石のサイエンス=アート=プラクティス

中谷宇吉郎は、雪の結晶を「天からの手紙」と呼びました。そこには自然を相手と思いやる心があります。手紙は相手が時間をかけてつくったものが届き、それをひらく体験。相手の声の宿ることばがじぶんの心を浸していく体験です。「天からの手紙」着想の奥には師・寺田寅彦が、漱石の手紙を一つ一つ読み耽る風景の記憶があったのかもしれません。

I’m humbled and inspired.(ありがたく、はげまされる気持ち)

ひらめきの源泉 ③ 漱石のサイエンス=アート=プラクティス

寺田寅彦は、漱石先生に会って話していると心の重荷が軽くなり、その存在そのものが心の糧であり薬であったと回想しています。漱石との対話に常にインスパイアされていた様子がうかがえます。ひらめきは、どこかから突然やって来るものでも、一方的に与えられるものでもなく、心のふれあいの中で相手にも自分にも生まれてくる相互作用なのです。

Inspiration is mutual.(ひらめきは相互作用)