
Courage lies not in the outcome, but in the act.(勇気は、結果ではなく、行為の中にある)
成功した人には勇気があった。
失敗した人には勇気が足りなかった。
そうでしょうか?
結果がわかるのは、やってみた後のこと。やる前には、成功するか失敗するか、わかりません。
やってみなければ、わからない。
うまくいくかもしれない。うまくいかないかもしれない。
どちらにしても、やってみるには勇気がいります。
ところが、結果が出たとたん、私たちの見方は変わります。
成功すると、勇気ある挑戦だったと称えられる。
失敗すると、考えが甘かったと嗜められる。
でも、それは結果を知った後の話です。
やってみた時の勇気は、結果によって変わるものではありません。
勇気の価値は、成功とは関係がないのです。
勇気は、結果ではなく、じぶんを一歩を踏み出す行為の中にあります。

It takes as much courage to have tried and failed as it does to have tried and succeeded.(挑戦して失敗するにも、挑戦して成功するのと同じだけの勇気がいる)
リンドバーグ夫人のこのことば。成功にも失敗にも、両方に tried が入っています。
実は、成功と失敗は、おなじ道にあります。
後から「成功」とか「失敗」とか、ラベルを貼るから、別々の道のように思ってしまうだけなのです。
一度で成功するようなことは、チャレンジではありません。
何度も試み、失敗を重ねるからこそ、そのくり返しの先に成功が生まれます。
作(文・挿絵・声にだすことば・声):坂口立考
出典・参照:Anne Morrow Lindbergh『Gift from the sea』、以下のエンパレットノートなど
(*注1) アン・モロー・リンドバーグ(1906–2001)は、アメリカの飛行家、作家。大西洋単独無着陸飛行で知られるチャールズ・リンドバーグの妻でもあり、自身も飛行家として活躍しました。『Gift from the sea』(海からの贈りもの)(1955)は、海辺で拾った貝殻を手がかりに、人生の移り変わり、人とのつながり、孤独と静けさの大切さを綴った随想集です。忙しい日常から離れ、自分自身と向き合う時間の豊かさを語りかけます。
