Empathemian, Rancho San Antonio, CA

To learn something is to no longer need to remember it anymore.(何かを身につけるとは、それを覚える必要がなくなること)

のび太:ねぇ、ドラえもん。覚えるって何でたいへんなんだろうね。
ドラえもん:そう?
の:そうか。ドラえもんにはわからないんだよ、ぼくの苦労が。
ド:どんな苦労しているのかなぁ?
の:努力が足らないって言いたいんでしょ。
ド:ちがうよ。のびちゃん、もういろんなことを覚えたでしょ。
の:何を?
ド:何にも考えないでもできること。
の:え?
ド:歩けるし、食べられるし、話せるし。
の:そういうのも、覚えたっていうの?
ド:もちろん。脳が記憶しているわけだから。
の:でもさ、そういうのは覚えたって言わないんでしょ?
ド:ふだんは言わないけど、おなじことでしょ。
の:それにさ、覚えているつもりないことばかりじゃないか。
ド:そこだよ。だから、身についているんだよ。
の:だから身についているって?
ド:身につくって、もう、覚える必要がないことだよ。
の:もう覚える必要がない?
ド:どうやって食べるかとか、歩くかとか、覚えなくていいわけ。
の:そう言われてみれば、そうだけど。
ド:考えずに身体で動くのが、身につくこと。
の:覚えようと思わないものだけが身につくの?
ド:だんだんそうなるね。
の:だんだん?
ド:覚える、ということを忘れている状態。
の:意識していないってこと?
ド:そう。もう考える必要がないからね。
の:でも困るんだよなぁ。
ド:どうして?
の:問題はさ、覚えなくちゃいけないものが身につかないんだから。
ド:覚えなくちゃいけない、って考えなければいいんだよ。
の:そうはいかないよ。
ド:そういうこと、忘れることだよ。
の:どうやって忘れるの?
ド:くりかえすだけだよ。
の:くりかえすだけでいいの?
ド:あとで、ふりかえる。
の:それだけ?
ド:そう。

Empathemian, Rancho San Antonio, CA

Iterate it until you don’t need to remember it. Then you have already learned it.(覚える必要がなくなるまでくりかえせば、もう身についているよ))

の:それにしても、何で覚えられないのか?
ド:いまいったことをやってないでしょ?
の:ないよ。
ド:いろんなことを考えるわりにさ。
の:肝心なことをやっていないって言うんでしょ。
ド:そのとおり。
の:ふりかえるっていうのはなぜ?
ド:やりっぱなしだと、定着しないんだね。
の:いっぺんにたくさんやってもダメなの?
ド:ダメだね。毎日少しずつ、一歩ずつ。
の:でも、毎日やるの、たいへんだなぁ。
ド:どうして?
の:考えただけでたいへんそうだよ。
ド:やる前に考えてばっかりだからだよ。
の:そうなのかなぁ。
ド:何も考えなければ、すんなり始まる。
の:すんなりね。
ド:あとは、確かめるだけ。
の:確かめるって何を?
ド:なりたいじぶんの姿にむかってなりきっていたかどうか。
の:なりたいじぶん?
ド:そうだよ。
の:どんな?
ド:それはのびちゃん次第さ。
の:なりたいじぶんの姿か。想像してもそうならないよ。
ド:何でじぶんで決めつけるだっけ?
の:だってむずかしいでしょ。
ド:そんなことないよ。むずかしいのは勝手にじぶんで決めつけちゃうからだよ。
の:考えないでいいって言うの?
ド:そう。やっていることを好きになることだけだよ。
の:どうやって好きになるの?
ド:好きだと思えば、それまで。あとは続けるだけ。
の:そういうものなの?
ド:覚えようとしないで、やれることだよ。

身につくとは:

・身体化。
・自動化。
・無意識化。

身につけるとは:

・毎日、くりかえすこと。
・それを、たしかめること。
・あとで、ふりかえること。

身につけるとは、途切れのない、そのプロセス。

覚えようとしないで、続けるプロセスです。。

出典・参照:以下のエンパレットなど

身につける ① 真髄(肌身の感覚)

レッスンは、教わるものではなく、身につけるもの

インナースピーチ(3)学習の要は内語化して身につけること

明るいところにカギはない(教えて依存症ですよ!)

ことばを身につける ①「ワーキングメモリは、心の玄関」