Empathemian, Alberobello, Italy

The chances are numerous. (奇遇はいくらでもある)

あるワインショップでの会話です。

あら、このワイン?
ええ、なんか、直感で。
よりによってこのワインをね!
と言いますと?
ここの出身なのよ、私。
ほぉ、それはそれは。
このワイナリーの近くで育ったの。
それは奇遇ですね。
おいしいわよ。
ええ、きっと。
どうしてこれを選んだの?
旅行で行きました。
あーら!すばらしい。
もうだいぶ前になりますけど。
車で?
ええ、そうです。
あそこの土地の味がするわ。
太陽の恵みと風の。
よかった。
楽しみです。
今度、次に来たら感想聞かせてね。
もちろんですよ。

Empathemian, A plum in Puglia

Things happen all the time.(ものごとはつねに起きる)

「袖振りあうも他生のご縁」ということばがあります。

偶然、袖が触れるぐらいの、わずかな出会い。
それでも、つながりがある、ということば。
いえ、それだからこそ、つながりを発見できるのかもしれません。

目を向け、耳を傾け、手で触れてみる。
どんなことでもよいから。
心を開いておくと可能性は無数に広がります。

ひとつひとつの出来事は、たまたま。
偶然の現象です。
でも、偶然の出来事の数はたくさんあるので、何かがおきます。
それが何かはわからないけれど。

心をひらいた状態というのは、何があるかはわからないけれど、
何であれ、よろこんで受け入れる、という姿勢のことです。
開いていないと、何も入ってきません。

あまりよくないことでも、よろこんで受け入れる?
そうです。
いいも悪いも、それはじぶんで受け止め方を決めればよいのですから。

店の店員さんと話すことでも?
もちろんです。
わずかな会話でも、世界は広がります。

このようなことがあるだけで、心の中でもいろいろなことが起きます。
プーリアのワインの味が漂ってきます。
色、音、香りが蘇ってきます。
そして、あの時の声も。

Open up your mind.(心をひらいて)

出典・参照: 以下のエンパレットなど

I’m humbled.[心のとびらをひらく]

じぶんという素材でつくるII [タコとじゃがいもの出会い]

Less is more. (9) アロス・ア・バンダ(絶品の秘密)

もう一度同じ路を歩くから、気づける

Alberobello