Empathemian『Aspiration』

When it takes your breath away.(ハッとする時に)

西の空に
赤らみ始めた雲
ゆらゆらと
風にのって舞い上がる
大きな泡玉

やわらかく
透きとおった
じかんのカプセル

塀のむこうで
少女が
ふぅっと吹いた
ひと息の思い

じかんの空気に
くるまれた
声の息吹
空をゆく心

* *

シャボン玉の中身は、息吹です。
体内から吹きでた風、呼気。
人間の温もりがこもっています。
中が外気より暖かいので、浮力がついて舞い上がる。
熱気球とおなじ原理です。

表題を書き出したところで、ハッとする思い。
次々に舞い上がってくる光景にふれて、念頭にあった文章は、すっかり入れ替わりました。

発明とは、新しい風。
心に吹き込んでくる息吹。

Empathemian, How it has been invented

Aspiration is the mother of invention.(ねがいの息吹が発明の母)

発明の母は?
ねがいです。

あれが欲しい、これが欲しいという欲望のことではありません。
じぶんがそうありたい、どのようにしたい、とねがうことです。

英語に、aspirationということばがあります。(*注1)
息を吹きかけるというラテン語から来たことば。
ねがうとは、息吹のふるまい。

もちろん、ねがってすぐ、発明が生まれるわけはありません。
ねがいを、息吹のように吹きかけ続けること。
声に出して、じぶんにも聞こえる、ねがいです。

毎日、思いを息吹にしてこめること、それが発明の母。
ふだんの生活に、特許はあまり関係ないかもしれません。
が、発明はだれでもできます。

inventionは、新しい息吹。
じぶんひとりで、身近な人のために。
人のために、じぶんに思いをこめること。
どんなことでもよいのです。

あのシャボン玉は、息吹の船。
エンパシームと似ています。
エンパシームも、そのひと時に委ねずに、やめてしまうと消えてしまいます。
でも、ひと時のじかんが持てれば、壊れることなく、あとでたどれるように残ります。

発明は必要の母③(エンパシームのどこが?)

発明は必要の母①(あれ、反対じゃないの?)にもどる

出典・参照:以下のエンパレットなど

(*注1)aspiration(抱負)について 動機ではなく、抱負こそ。

声は、じぶんと宇宙を結ぶ路

心は、まるい、空気のように

声をかければ、じぶんでひらく。