Empathemian, Fremont Older Open Space Preserve

Your voice connects all the pieces. (声が要素をつないでくれる)

ことばの原点は「セリフ」の出し入れです。
ことばを声に出して、聞き入れて、想像する行為です。

セリフによって、音とイメージがつながります。
全身を使った運動。

文字どおり、ことばは身体で身につけるもの。
じぶんとの「つながり」を身につけることです。

・音のつながり
・単語どおしのつながり
・イメージとのつながり
・人のつながり

ことばは、いくつものつながりが生まれる現象。

英プラ紹介動画にでてくる「セリフ」から

Unlearn some of your current practice that hold you back from learning new things. (学びの妨げになるクセをなくすこと)

「つながりを身につける」という時。
ふだん、気づいていない、大事なことがあります。

つながりをつける以前に、「つながりをつける」妨げになるものがあります。
それは、すでに身につけていて、気づくことなく、毎日無意識にやっているふるまいです。

例をあげて、具体的にお話ししましょう。

日本語の特徴は何でしょうか?
いきなり聞かれても、答えられないですよね。
気づいていないことだから。

日本語は日常的に使用する単語数が多いことです。
和語・漢語・カタカナ語・オノマトペ。
ひとつのことばにも、4種類以上の表現があります。(*注1)
英単語もカタカナにして「ものの名前」(名詞)を覚えるように覚えます。

また、文字(ひらがな)と音が1:1に対応したセットになっています。
意識していなくても、文字を読むように話す言語です。

古来より、外来語の吸収は、日本語の知識として、文字に結びつける方法で行われてきました。
文字を読んで覚えて日本語の単語(ものの名前)に変換する「勉強」。
知識を取り入れるメリットも十分にありましたが。
ただし、万能でありません。
セリフの出し入れは、声の身体運動です。
読み・書きの時はよくても、聞く・話す時には、間に合いません。(*注2)

外国語でも、日本語に変換し、文字を読んで覚えて「勉強」する。
英語も勉強するものだ、と。
この考え方は広く浸透しています。
が、生まれてから、幼児期に日本語を身につけるのに、「勉強」してきたわけではありません。
ことばは、身体で身につけるもの。

また、ことばは「取り入れる」だけではありません。
じぶんから、相手に関わること、語りかけることです。

英語の学習がたいへんなのは、はじめの妨げが大きいからです。
「英語を日本語の単語に置き換えて、文字で覚える勉強」だという思い込み。
そのことに気づくだけで、ことばのつながりができやすくなります。

じぶんの声を出すこと。
その声を聞くことです。
聞いて、お手本と比べること。
そうすると、じぶん自身の話し方に気づきます。
どんなふうに音を出しているか、捉えているか。

じぶんで発話できる音のつながりが、聞こえるようになります。
じぶんの声を聞くからこそ、ことばのイメージをつなげていくことができるのです。

ことばを身につけていく過程には、3つの柱があります。

(1)じぶんとのつながりをつける(身体行為と心)
(2)くりかえしの回数
(3)毎日の持続とふりかえり

「がんばって勉強する」のではなく、思い込みを減らして、くりかえすことです。
この3つがそろえば、ことばは寄りそいあい、じぶんをカタチづくるネットワークになります。
じぶんだけでなく、仲間とも、はじめてあう人とも、宇宙とも、つながることができるのです。

ところで、5歳児になるまでに、どれぐらい、母語でセリフの出し入れをしているのでしょうか?

もちろん、環境のちがい、個人差はあります。
が、確実に言えることは、それが100万回を超える単位であることです。(*注3)

では、第二言語の習得で、ネイティブがこどもの時に出し入れするような、膨大な量をこなせますか?

英プラは、3つの柱に従ってプラクティスを続けていくと実際に100万回の出し入れが実現できます。
日常の言語活動の大半は、「2秒のセリフ」対話がベース。
英プラは、2秒のセリフの出し入れを最大化できるように設計されたプラクティストレイル(路)です。(*注4)

ことばは寄りそいあう① [言語の本質はつながり]へもどる

ことばは寄りそいあう② [ことばが使えるとは?]へもどる

出典・参照:『英プラの路をゆこう』、以下のエンパレットなど

(*注1)ひとつのことについて、和語系、漢字熟語、カタカナ(英語)、オノマトペ表現を使い分けています。たとえば:
よく見える、鮮明・明瞭、クリア、くっきり、はっきり、ありあり。
うれしい・たのしい、興奮・高揚、ハッピー、わくわく・ウキウキ

(*注2)セリフは、1秒間に10の音素をつなげる身体運動です。英語の特徴は、強弱のリズムがあり、短い音が短いこと。

(*注3)Dana Suskind 『Thirty Million Words』ほか

(*注4)「英プラを詳しく知ろう (3) 目・耳・手・口で身につける「2秒単位の声の出し入れ」100万回

身につけるしくみ ③ (ウラ面) Unlearningとは?

身につけるしくみ ④ (ウラ面)英語を身につける本質

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