You become what you do every day.(毎日する行為が、じぶん)
「All you need is love」冒頭のことば:
There’s nothing you can do that can’t be done
Nothing you can sing that can’t be sung
すこしややこしいので、かみくだきましょう。
① There’s nothing(何もない)
② you can do(できる)
③ that can’t be done(できないこと)
①+③ There’s nothing that can’t be done(なされないことは、何もない)に
② you can do(できること)が「入れ子」になっています。
①②③の組み合わせで、表現していることは:
・ できることで、できないことは何もない。
・ なしうることで、なされえないことは、何もない。
・ することで、なされないものは、ない。
・ なすことで、なされたことがわからないものは、何もない
つまり、なすことは、なされる。
することと、されることは、おなじこと。
それなら「やれば、できる」と言えばすむのでは?
いいえ。そう言ってしまうと、肝心なことを誤解するおそれがあります。
「やらないうちに、やったことになってしまうこと」も含まれてしまうからです。
そうではないのです。
じぶんでやってみれば、やったことがあらわれます。
することと、あらわれることは、おなじこと。
すべてのことは、そうなんだ、というニュアンスがあります。
「することが、なされる」
それ以上でもそれ以下でもなく。
じぶんでやってみないことは、わかりません。
「好きになる、相手を大切にする」という体験こそ、が愛。
(じぶんで)することに、すべては尽きる。
There’s nothing you can do that can’t be done
Nothing you can sing that can’t be sung
Nothing you can (say that can’t be said)
but you can learn how to play the game
It’s easy
なせば、なされる(なされるから、行為)
うたえば、うたわれる(歌われるから、歌)
かたれば、かたられる (語られるから、語り)
どうしたらいい?
やり方を覚えるだけ
かんたんさ
* * *
歌えば、かならず、歌われる
歌というふるまいで、歌声になってあらわれ、この空気を響かさないものはありません。
すべての音は、空気の分子の振動。
ぶつかりあいによって、空気に濃淡ができます。
それが音。
そのようにして聴こえる、感じられるものが、うたをうたっていることの証。
歌をうたうことと、それが感じられることは、おなじこと、おなじ現象です。
歌うから、歌われる。
声に出して歌われる時、それが、歌。
なんでそんな、わかりきったことを、ややこしく言うのでしょうか?
それは、わたしたちは、ことばのおかげで、やらなくても考えることができるからです。
考えているつもりで、何もしないままになってしまうから。
「All you need is love 誤解を超えて(3)」
「All you need is love 誤解を解く(1)」
出典・参照:『英プラ・トレイル1(20) miniプラコンテンツ、道元『正法眼蔵・現成公案』
「All you need is love」をごらんください。