Empathemian, Wunderlich Open Space Preserve

Cultivate my soil.(じぶんという土を耕そう)

『ダーウィンのミミズ』をご存知ですか?

チャールズ・ダーウィンといえば、『進化論』。
生物の進化のしくみを説いた人ですね。
あるいは『ビーグル号航海記』でしょうか。

実は、ダーウィンは、土の世界を探究した人でもあります。
40年間にもわたり、家の庭でミミズを行動を研究しました。
そして、ミミズが土壌の運搬の担い手であることを明らかにしました。

ミミズの力で地表に積もる土の量。 
なんと、10年間で5センチぐらいの厚さになった、と言います。

ミミズが土を耕しているのです!

ダーウィンは、ミミズによって土壌の変化を観測しました。
ミミズが木の葉を穴に引き入れる様子をつぶさに観察し、こう言います。

「ミミズは明らかに、人間のように考えている!」

レイチェル・カーソンも、著書『沈黙の春』でこう語ります。

「土壌の世界は、さまざまな生物が織りなす糸によって、それぞれ互いにもちつもたれつしている。
生物は土壌がなければ育たない。
また逆に土は、生物の社会が栄えてこそ、生きたものとなれる。」

身のまわりの些細なことに目を向けてみましょう。
よく見ると、不思議なことがたくさんあります。
驚きと発見の世界は身近にあります。

こんな歌が、ありましたね。

♪ミミズだって、オケラだって、アメンボだって。みんなみんな、生きているんだ、友だちなんだ。♪

じぶんという存在も土のようなものです。
細胞の数よりも多い微生物が住んでいることも。
意識されない思いや、意識できない行動でできていることも。

Talk to yourself, then the world will talk you, too.(じぶんに語りかけると、世界も語りかけてくれる)

出典・参照:チャールズ・ダーウィン『ミミズの活動による栽培土壌の形成──ならびにミミズの習性の観察』、以下のエンパレットなど

レイチェル・カーソン『沈黙の春』、『手のひらを太陽に』(やなせたかし作詞・いずみたく作曲)

「じぶんという土壌」

「近づいて手にふれて、夢中になるプラクティス [ニュートン]」

「1本のロウソクになれ」

「おなじ空気を吸っている (We live the same air)」

チャールズ・ダーウィン

レイチェル・カーソン