Empathemian, Santa Clara, California

ソクラテスは言います。

ただ生きるのではなく、よく生きよ。

よりよく生きたい願いはだれにでもあります。
それをどのように自覚し、表現するか?
よく生きるとは「上手に生きる」ことでしょうか?

なんじを知れ。

じぶんを知ることだ、というのです。
このことばは広く知られています。
では、じぶん自身を知るためには、どうしたらよいか?

Say you don’t know it.(じぶんが知らないことを、そのまま、知らないと言う)

知らないことを知らないと言う?
知ったつもりにならないこと?

それだけではありません。
「自分は知らないってことはわかっているよ」という「知識」を持つことでもありません。

いろいろ知っているつもりでも、じぶんは本質的には何も知らない。
そのことを、素直にうけいれ、それを心のより所にすることです。

そのためには、身のまわりのものごとに心をひらこうとするふるまいがいります。
だれとでもふれあい、むきあってみよう、と。

「無理してがんばる」ことではなくて、素直になること?
どうしたら、素直になれますか?

頭だけで考えていると、かえってむずかしくなります。
なぜかといえば、考えるということ自体が「わからない、知らない」を否定するからです。

まず、じぶんにむかって、「わからない」と声に出して言ってみることです。
声に出して、ことばを聞くことで身体に入ってきます。

じぶんを知るとは、じぶんは知らない、ということに気づくことです。
ソクラテスの「汝を知れ」とは、そういう意味だったのです。

Unlearn yourself.(知っているつもりになるのではなく、素直に受け入れることが学び)

出典・参照:プラトン『プロタゴラス』 『ソクラテスの弁明』、英語トレイル2 (37) Know yourself.

Know yourself.

「おどろきに心をひらいて」

「素の力をひきだそう」

「I’m humbled.」

「フランクリンの修養ツール」

ソクラテス