
Visualize how you are.(じぶんの姿が見えるようにする)
見えないもの。
じぶんの顔。歩く姿。声。
じぶんのものなのに、よく見えない。
見えないこと。
じぶんの気持ち。ふるまい。クセ。変化。
じぶんのことなのに、わからない。
見えないけれど、起きている。
じぶんの内側で、起きている。
なぜ、見えない?
見えない理由とは?

Visualize the flow. (流れを見えるようにする)
⚪︎ 人間の目には、直接見えないものがある。
空気、音、熱、電気、磁気。
声は、空気の振動。
脳の働き、心の動きも、そのままでは見えない。
⚪︎ じぶんの視点からは見えないものもある。
じぶんの顔。歩く姿。ふるまいの全体。
顔は、鏡の前に立たなければ見えない。
歩く姿も、外から映さなければ見えない。
⚪︎ 一瞬で消えて見えないものもある。
声。呼吸。表情。一瞬の動き。とっさの反応。
残さなければ、流れ去ってしまう。
⚪︎ 長い時間の中でしか見えないものもある。
上達。習慣。連続。衰え。
一回だけでは、経過は見えない。
⚪︎ あたりまえすぎて見えないものもある。
いつもの反応。いつもの言い訳。いつものクセ。
起きているのに、素通りしている。
別のものを見ている。
⚪︎ きっかけのことばがないと見えないものもある。
気持ち。違和感。迷い。ひっかかり。
名づけなければ、つかみにくい。
問いがなければ、見にいかない。
感じていても、ことばにしなければつかめない。
⚪︎ そして、つながりとして見ないと見えないものがある。
結果は見えるが、経過が見えない。
経過は見えるが、原因が見えない。
木を見て、森が見えない。
森を見て、木が見えない。
見えない理由は、ひとつではない。
だから、見えるようにする方法も、ひとつではない。
・見えるカタチにする。
・鏡のようにうつしだす。
・記録して、ふりかえる。
・並べて、比べる。
・きっかけにふれる。
・ことばをつかう。
・つながりをたどる。

Visualize the whole. (全体を見えるようにする)
自分でじぶんは、よく見えない。
主観とは、自分がつくる見方。
一人称の自分がつくる、じぶんの見方。
では、客観なら見えるだろうか?
客観とは「外から見た私」。
他人に見えるのは、私の一部だけ。
それは、私が「見せた私」かもしれない。
あるいは、「よく見せた私」かもしれない。
日々の小さなふるまい。心の中の動き。
ゼロ人称の「じぶん」は、主観にも、客観にも、よく見えない。

Visualize the change.(変化を見えるようにする)
ここに、サイエンスとアートとテクノロジーが関わってくる。
◎ サイエンスは、自然の働きを見つめ、問いを立て、確かめる営み。
人間の心と身体も、自然の一部。
だから、声やふるまいも、探究の対象になる。
仮説を立て、モデルをつくり、確かめる。見えなかった働きに近づける。
◎ アートは、人間が五感と身体で世界にふれ、形にする営み。
見る。聞く。書く。描く。話す。味わう。動く。演じる。奏でる。
見えない感じや意味を、色、線、形、動き、場面として表す。
見えないものを、感じられるカタチにする力。
◎ テクノロジーは、人間の力と自然の働きを引き出し、使える形にする方法・道具・しくみ。
サイエンスの探究を支え、アートの表現を広げ、プラクティスの継続を助ける。
ツールとメソッドの発明。
大切なのは、サイエンス、アート、テクノロジーを遠いものにしないこと。
それらを、じぶんの声とふるまいに向ける。
じぶんの内側で起きていることに向ける。
そして、毎日のプラクティスに組み込む。
そこで、じぶんの〈見える化〉が始まる。
じぶんを〈見える化〉するとは、じぶんを説明することではない。
⚫︎ 声の動きやふるまいを可視化する
⚫︎ 直感的なイメージに視覚化する
⚫︎ 手に触れて遊べるカタチにする
⚫︎ 使えるデータ単位に構造化する
⚫︎ 記録し、再現できるようにする
⚫︎ 比較し、関連づけ、言語化する
⚫︎ ことばで支えあえる環境にする
こうして、見えなかったものが、少しずつ見えてくる。
見えるのは、ひとつの結果だけではなく、変化の流れ。そして、全体像。
見えるようにして、やってみる。
やってみて、はじめてわかることがある。
じぶんの〈見える化〉は、そこから始まる。
出典・参照:以下のエンパレットなど
