心の免疫力

「レジリエンス (Resilience)」 ということばがあります。
何かがあっても、負けないで元気を取り戻せること。回復力のことです。

レジリエンス、こころの回復力こそ。

藤田紘一郎さんは、こう言います。
人間が本来もっている「こころの回復力」を引き出す新しいパラダイムが必要になっている。
「レジリエンス」すなわち、に目をむけよ、と。

「こころの病」が増加する一方の現代社会。こころの問題は、単に「脳の問題」ではありません。免疫系、つまり食べ物や腸内細菌までもふくめた、体全体の問題です。

腸のじぶんに、共感。

人間の体を構成する細胞は60兆個。ところが、微生物は腸内だけで100兆個。腸内はサンゴ礁のような生態系。ちょっと、驚きですが、本当の話。

細胞は自分の身内、細菌は他人?それとも、「他人のほうが多いわが家」の方が自分?なんだか、不思議ですね。

この内なる生態系をマイクロバイオータと呼ぶそうです。身体全体で1000兆ぐらい微生物が住んでいるらしい。なるほど、そうだとすると、その「環境」を表すことばが必要だった、というのはわかる気がします。

アランナ・コリンさんは言います。

じぶんは、チューブのようなもの。

「人間は、独立した存在というよりも、マイクロバイオータの容器である。進化で(つまり自力で)やろうとすると、とてつもなく長い時間がかかることを、微生物にお願いして、一緒に暮らすことになった。栄養の摂取は、微生物自身の酵素の働き。わたしたちは腸と共に生きているー」