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Sit in front of the piano every day.(ピアノの前に毎日すわってください)
Evelynさんは、ピアノの先生。
いつも、こんなふうに生徒さんをはげましています。
「必ず、ひけるようになります。
ピアノの前に坐ってください。
毎日、20分。いきなりは弾けませんから、心を落ち着けて。
15分では足りません。20分。できれば30分。
それが30日続けば必ず、弾けるようになります。
山登りとおなじです。一度頂上まで登れば、見える世界が変わります。
楽しいですよ!」
Embrace the right form.(正しいフォームを身につけて)
フォームを身につけること。
最も基本となるのは、身体と指の姿勢です。
Keyboard geographyということばがあります。
1オクターブの鍵盤感覚です。
ひとつの鍵盤を見るのではなく、指でオクターブの感覚を身につけること。
下を向いてひかない。
鍵盤を見ながら弾いていると上達しません。
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第二言語(英語)の習得もよく似ています。
それは、ひとつのセリフを捉えることです。
ピアノでは指の動かし方(Finger placement)を練習します。
ことばの習得は、声音の出しかた(Voice placement)を練習します。
ことばは、音の列。
ひと息ぶん、2秒ほどのセリフの中に、音節の連なりが一筋に。
リズム(時間の区切り)を持って、セリフ音の全体感を捉えられること。
音がイメージできることが、聞き取れることです。
手本のセリフをひと息ごとにまねて、それを身体感覚にするのです。
出典・参照:Seymour Bernstein『With Your Own Two Hands: Self-Discovery Through Music』、以下のエンパレットなど