Unleash Your Subconscious Mind

What matters most?(最も肝心なことは?)

(7) ことばの本質は運動スキル

ことばは、音声の身体運動です。
文字を読んで理解するのとはちがうスキルがいります。

それは、運動スキルです。
スポーツや演奏と同じように、脳は身体運動を記憶します。

ふだん意識せずに話せるのは、
運動の記憶を蓄積して、いつでも思い出せるからです。

読んでことばの意味がわかると、
無意識に、音の処理へ集中が減ります。

気づかぬうちに「音で覚えること」を、 過小評価してしまいます。

そこに学習の壁があります。

(8) 手本をまねる「真意」

音のスキルを身につけるには?
大事なことが、ふたつあります。

① 何ができないかに気づくこと
② 持っている力を活かすこと

読めば簡単なのに、聞くとむずかしいところ。
どの部分がどのように聞こえないのか?

そこに心を寄せることです。
そのためには?

簡単なセリフを再現することです。
手本をしっかりまねることです。

さきほど、耳コピーということばを使いました。
それは、耳だけではなく、脳内の再現運動です。

脳内再現を起こすのは、声に出すあなたの身体運動。

(9) 再現しようとして、できないからこそ、気づける

はじめはよく聞き取れません。
また、なかなか、フルにまねられません。

でも、それでよいのです。
しっかりまねようとすれば、何ができないかに気づけます。

学習の壁は「できないことに気づかないまま」の状態。
壁を壊すには、うまくいかない体験をつくる必要があります。

もういちど、聞いてみましょう。

日常、ほとんどのセリフは2秒以内です。
脳はその2秒内に音の処理ができるかどうか。
その練習をします。

長くて覚えきれない文をえんえんと音読するのではなく、
じぶんで言える短いセリフでの練習が、耳コピー(脳内再現)を鍛えます。

Act as if you have it.(できるつもりで演じてみよ)

(10)「英語を使える力」リスキリング

最近、リスキリング (Reskilling)ということばが使われるようになりました。
これまでに身につけたスキルとは違う、新しいスキルを身につけるという意味です。

それによって新しい仕事や体験ができるようになります。
英語の学習もリスキリングと捉えると見え方が変わります。

これまでは、文字に依存した英語の知識スキルを身につけてきました。
英語のテストで英語の知識を測ってきました。

これからは、文字に依存せずに、音でことばを処理できるスキルを身につけましょう。

音で日常的に英語を使える運用力へのリスキリング。
音で日常的に英語が使える実感と自信を持てると、世界が一変します!

(11) 備わった力・無意識の力の発揮

ベースとなるのは、手持ちの力です。
ふだん、気づいていない力かもしれません。

それは想像する力。
そのつもりになって演じられること、です。

たとえば、上の会話、日本語なら情景を思い浮かべられますよね?
役を入れて変えてみます。

演じる力がある

♣️ 思い通りにはならないんだよなぁ。
🔸気にしないで。きっといいことあるから。

実際に、日本語でセリフを演じてみましょう。
ひとり二役で雰囲気を出します。

考えずにできますよね?
私たちには演じる力があるのです。

そのセンス(心)こそ、カギ。
使わない手はありません。

(12) インナースピーチ化のトレイル

エンパシーム「英語トレイル」は、次のふたつに狙いを定めます。

(A) 持っていない力をつける(知識の獲得だけでは満たせない)
(B) 持っている力を引き出す(意識しても出せない力がある)

そのためのテクノロジーとメソッド、そして環境を提供します。
(A) も (B) もあなたの無意識の中にカギがあります。

(A) では「気づいていない、できないこと」に気づきをもたらすこと。
(B) は、没頭して途切れのないフローをつくり、プラクティスすること。

毎日30分、正味20分のプラクティス。
プラクティスの道のりそのものが、
(A) の気づきをもたらし、(B) 持っている力(センス)を、
活かすトレイルになっています。

対話セリフを再現する「インナースピーチ化」のプラクティス。
いろいろなことに気づくはずです。

無意識に、文字に頼っていたこと、
想像して演じる力を使っていないこと、
再現しようとして声に出すと、音が入ってくるようになること。

あなた自身で気づけます。
インナースピーチ(脳内再現)を増やすたびに、
これまで眠っていた無意識の力が発揮され、
音で「使える力」のリスキリングは進みます。

毎日、静かにすわって、考えずに始められる姿勢(フォーム)。
素直に、そのつもりになって、演じる心(センス)。
夢中になって無意識の力を引き出すひと時が
日々つながっていくことで、自然に培われていく力が、あなたのスキルです。

フォーム>センス>スキル

リスキリング(1)無意識に現れる学習の壁へもどる

出典・参照:『英語トレイルガイド』、以下のエンパレットなど

センスを身につける [実はいちばんはじめに大切なこと]

「センスを身につける」イメージ空間のネットワーク

インナースピーチ (8) 音とイメージの身体化を試す

インナースピーチ (9) 音を一列に生成する「運動の記憶」

インナースピーチ (10) 対話パターンの脳内再現と記憶

そのように声に出して言う。[ソクラテスが本当に言ったことは?]