Develop Your Inner Speech

You don’t know what you can’t do.(できないことに気づいていない)

(1)あなたの無意識の中にある壁

学習の最大の壁。
その壁は見えないところにあります。

ふだん、気づいていません。
無意識に見過ごしています。

ひとつ、試してみましょう。
以下はある会話です。
それぞれのセリフを聞いてまねてみてください。

(2)耳コピーは耳で聞くだけではない

「なんて言った?」
「音があっという間に。」

そんな印象がありますね。

何度かくりかえし聞いてみると?
いくら聞いても、聞き取れない「部分」があります。

聞こえない部分は、脳内で再現できない部分です。
再現とはおなじように発話できること、つまり、耳コピーです。

が、耳コピーは、聞くだけではできません。
じぶんの声に出す必要があります。

(3)脳内再現「音の列のイメージ」

もういちど、聞いてみましょう。
こんなふうにイメージしてみてください。

音の区切れとつながり具合がクッキリと。
聞こえるとは、頭の中でこんなふうに再現されることです。

あなたの脳は日本語の音とリズムを処理するように調節されています。
一方、英語の音を処理するスキルは不十分です。

そのスキルを身につけるには?
ひとつ、大事なことがあります。

無意識にもっている壁があります。
それを取り除く必要があるのです。

(4) 文字を見ると安心する

この会話、何を言っていますか?

文字にしてみましょう。

🔸 It never works out the way you think it will.

♣️ No worries. It’ll come for sure.

「あーそうか。」
「最後の方の区切れが聞き取りづらい。」

でも、文字をみると安心しませんか?

文字で読めればわかる。
意味さえわかれば簡単。

セリフは、こんな意味になります。

🔶思い通りにはいかないものね。
♣️大丈夫。そのうち、うまくいくよ。

(5) 文字にして覚えるスキル

こんなふうに勉強しましたよね?

work out(うまくいく、機能する、結果が出る)
the way〜(〜のように)
you think は入れ子構造で、思っているように
It’ll = It willの短縮形
come(やって来る、到来する)
itは期待すること、結果などを表す
for sure(きっと、確実に)

英語の単語や語句をひとつずつ、日本語に変えて覚える。
それから、単語を組み立てて文をつくる。

これまでの学習でたくさんの知識を獲得し、
「文字にして覚える」スキルを身につけてきたわけです。

ことばは音のやりとり

(6) 無意識に過小評価している

英語の学習の壁。
それは「文字を見ないとわからない」ということに気づいていないことです。

じぶんの脳は、英語の音でどれだけ処理できるか?
気づかぬうちに文字に頼っているので、よくわかりません。

言い換えると、どれだけできないかに、気づいていないのです。

文字で理解することがいけないのではありません。
音を聞いているようでも、頭の中でも「文字に依存している」ことが壁になります。

現実の会話は、聞いた瞬間から消えてしまいます。
文字ではなく、音でリアルタイムに処理できないと聞き取れません。

リスキリング(2)英語の知識スキルから英語を使える力」へ続く

出典・参照:『英語トレイルガイド』、以下のエンパレットなど

音に没頭してインナースピーチを最大にする「英語トレイル」

作法そのものが学習である[すべてに共通するエッセンス]

習慣:いちばん肝心なこと ③ じバリアに気づく

習慣:いちばん肝心なこと ⑤ じバリアをはずす

身につける ④ いちばん奥の窓をあけよう(これが真髄)