Empathemian『Surprisingly soft』

When the owls sing, the night is silent.(ふくろうの声は夜の静寂)

Sさんの体験談です。

「夜ね、開けていた窓から入ってきたんですよ、ふくろうが。
部屋のクローゼットの上にふわぁと舞い降りて。
こどものふくろうが迷い込んだのかなぁ?
そっと手を伸ばしてみたら。
逃げることもなく、すんなり、手の中に。」

イタリア中部のね、旅行中。
いまも、その瞬間の感覚が忘れられません。
だって、信じられないぐらい柔らかいんですよ、羽が。
とろけてしまうぐらい。
この世のものとは思えない、やわらかさ。」

おどろくほどやわらかい羽

The less you know, the more you talk.(わかっていない人ほどよくしゃべる)

もの静かな、知恵者。
ふくろうといえば、森の賢人のイメージですね。

でも実は、ふくろうは最強の鳥でもあります。
音を立てずに低空飛行できるのです。
垂直に急降下して獲物を捕まえることができます。

耳も目も、すごいです。
自在にまわる首、大きな顔は、電波探知機。
夜でも見える眼力。
さらに、見ないでも音で見えます。
(パラボラアンテナのような顔が音を集めます)

まさに、最強。
静かに、ふくろうは世界中の森を席巻しています。

ただ、そんなふくろうにも弱点があります。
静寂の飛行を可能にしている、超軽量の羽。
それは最大の強みであり、また弱点でもあります。

雨に弱いのです。
雨がふると濡れそぼってしまいます。
とろけるほど柔らかい羽毛に包まれた身体は、雨の日は活動できません。
こどもふくろうは常に危険にさらされることになります。

どんな強者にも弱点があります。
いいえ、弱点こそ、強みの証です。

弱点があるということは、強みがあるということ。
それを活かすことができます。
弱点は?
克服すればよいのです。
知恵は、そこから生まれます。

Less is more.(弱点は強み)

出典・参照:ナショナルジオグラフィック誌記事、エンパレット「Less is more」シリーズなど

フクロウは雪の下にいる獲物をどうやって捕らえるのか 

このフクロウは目を閉じても物が見える、どういうこと?

Less is more (11) 小さいけれど長い [海岸線を歩く]

「練習の矛盾」を克服するプラクティス

解決ではなく、克服する知恵[スーホの馬]

「習慣:いちばん肝心なこと ⑤ じバリアをはずす」