Your world is in every breath.(ひと呼吸ごとに世界がある)
「あっ!」とか、「おはよう!」とか、短い発話なら、
1秒以内でできます。
声は、呼気(吐く息)を震わせ、共鳴させた音。
ことばは、ひと息ぶんの声でつくります。
ひとつの発話で、完結した行為になります。
それは、2秒の時間。
私たちは、2秒ほどの時間でことば(セリフ)を「出し入れ」しています。
「出し入れ」とは、聞く行為、言う行為の連続、くりかえしという意味です。
ふだんは意識していませんが、心の中で考える時間単位も、2秒ほどの発話時間です。
なぜかといえば、ことばを使って思い出したり、考えたりするからです。
単語バラバラで考えることはできません。
内なることば(内語)が、思考のプロセス時間です。
それは、セリフとおなじ、2秒単位ということになります。
Imagine your life as a railway like this.(人生をこういう線路に見立てよ)
こんな絵を描いてみました。
線路が続いています。
人生を線路と線路の枕木になぞらえています。
左のレールは、心の働き。
私たちは生きている限り、何かを知覚し、認知し、思考しています。
その「メンタルプロセス」がつながっている様子。
右のレールは、身体の動き。
私たちは生きている限り、全身を動かしています。
その「フィジカルプロセス」がつながっている様子。
両者は、つねに一緒です。
考えている時にも、身体は動いています。
身体を動かしている時も、心は働いています。
ほとんどの動きは無意識的です。
意識を時々傾けながら、動作は自動的。
無意識と意識の間を結ぶ代表が、発話です。
ことばを聞き入れ、語り、くりかえしていく営み。
その最小単位が、ひと息で語ることば。
2秒ほどの、音のつらなりです。
頭の中で考える時も「音のつらなり」が使われます。
また、音の連なりがイメージと結びついています。
枕木の幅を、セリフひとつに見立ててみます。
このように想像してみると、どうでしょう。
線路の枕木は、ひとつひとつのセリフです。
あなたの心の中のことばであり、心を出入りすることば。
人生は、生まれた日から死ぬ日までつづいていく、と漠然と思っていますよね。
でも、よく考えてみると、ことばをくりかえし、ふりかえり、つないでいくプロセスの持続に他なりません。
それは、物心ついてからの、ことばで思い出せる場面から、ことばを人とわかちあえる最後の時までの、線路。
2秒ほどの時間で覚え、思い出し、考えている。
そのくりかえしが、ずっと続いていくのです。
出典・参照:『英語トレイルガイド』、以下のエンパレットなど
ことばを身につける ⑤ 「ほんの3分で変化が生まれる」(動画)
英プラを詳しく知ろう (1) エンパシームで解決する英語学習の根本的な課題