Give of your time.(じぶんのじかんをあげよ)
英語トレイルを歩むYさんから、こんなお便りをいただきました。
「今日のエンパレットのyieldの説明、個人的にすごくわかりやすくて感激しました。
毎日、標識を見て「ゆずる」って意味は体感していたのですが、辞書を引いた時にみられる他の意味について、まったく納得感がありませんでした。」
「エンパレットのおかげで、腑に落ちました。
単語が持っている意味をイメージできるように語っているエンパレットは新鮮でした。
少し時間がたってから、毎日のエンパレットという形で読み、もやもやを寝かせていたからこそなのか、落ち着いて理解できたような感じがします。(*注1)」
ありがとうございます。
そこで、先日配信のエンパレット、「YIELDって?[ゆずる・あげる=生み出す・もたらす]」の続編をお届けします。
冒頭の写真をごらんください。
トレイルには、こんなサインがあります。
「ハイキングする皆さん、馬に路をゆずりましょう。」
馬に?
そうです。
乗馬して路をゆく人を Equestrianと言います。
ポクポクとゆっくり歩く Equestrianに路をゆずります。
こんなサインもあります。
「自転車の人は、馬や歩行者に路をゆずれ。」(*注2)
Yieldという動詞。
前回のエンパレットでは、「ゆずる・あげる」という行為が、「生み出すこと」「実を結ぶ」という意味に直結している、という話をしました。
路をゆずる(Yield)時。
何が起きていますか?
どうぞ、と声をかけます。
相手に路をゆずる仕草をします。
ゆずるとは、じぶんが立ち止まり、待つことです。
それは、じぶんの「じかんを相手にあげる」行為でもあります。
この時に、何が生み出されていますか?
あいさつを交わす、声のことば。
ふれあう笑顔。
おなじ路をわけあった、微かな感覚。
もう二度とすれちがうことはないのでしょう。
おそらく、たった、一回切りです。
もしかしたら、またどこかですれ違うかもしれません。
じぶんとは何の関係もない、と思うこともできます。
あるいは、路すれちがうも縁だと、思うこともできます。
自由に想像できます。
何が生み出されていますか(Yield)?
そのように思える、心の自由が生み出されているのです。
The act of yielding yields inspiration.(ゆずる行為がひらめきを生み出す)
出典・参照:英語トレイル3 (94) Let’s go to a trail.以下のエンパレットなど
(*注1)じかんを置いて、ふりかえることで、理解が深まる、というのは「学びの構造」というテーマそのものです。英プラは、「共に歩くトレイル」というコンセプト。伴走者とともに、ひとつの路の上で進んでいくからこそ、後から気づくことがでてくるのです。ことばは、原義のイメージを大切にし、そのつながりを感じることで飛躍的に身につくようになります。エンパレットでも紹介していきます!
(*注2)PEDSは、Pedestrians (歩行者)という意味です。
英プラ・なりきりコース Seed Pattern Practice (6) That makes sense.
Seed Pattern Practice (35) I’m with you.