われらは生きている
つながりの中に
部分の中に
微細なつぶの中に
全体という魂が宿る つちかわれた静寂
あまねくの美
すべての部分と分子が
わけへだてなく結びつけられている その永遠なる全体と
われらは一体のもの われらの存在を包む深い力
その至福にわれらはいつでも
ふれることができる その力は
何に頼る必要もなく
つねに完璧 見るという行為と見られる対象を
見る者とみえる光景を
一体にする 太陽、月、動物、木々
われらはものごとを
ひとつひとつをわけてみるけれど そのひとつひとつが輝く部分となる
全体こそ
われらの魂である
The whole is the soul.
We see the world piece by piece,
as the sun, the moon, the animal, the tree;
but the whole,
of which these are the shining parts,
is the soul.
ラルフ・エマーソンの詩集「Over-Soul」の一節を訳しました。
エンパレットには、「共感」のサイエンス、アート、フィロソフィー、プラクティスを多く掲載しています。
たとえば:
「共感する原子」(物理学者リチャードファインマンの詩より)
「地球に共感する」(人類学・生物学者ライアル・ワトソン「未知の贈り物」より)
「心の中に生きている」(手塚治虫「火の鳥」と哲学者・大森荘蔵「ものとロボット」より)
出典:Ralph Waldo Emerson 『The Over-Soul』