Be open.(心をひらいて)
チャンスとは、新しいこと、まだわからないことに、ひらかれた心。
未知の可能性とは、心をひらく姿勢におとずれる。
ただ、その姿勢をつくることは、むずかしいことのようにも聞こえます。
いいえ、実は、むずかしいことなのではありません。
その勇気を、ふだんプラクティスしていないからです。
マークトウェインは、勇気をこのように定義します。
Courage is resistance to fear, mastery of fear – not absence of fear.
勇気とは、おそれないこと。それは、おそれがないことではなく、おそれる気持ちを克服することだ。
がんばっても勇気はでてきません。
心をひらく勇気とは、バランスを保った姿勢。
心を静穏にして、まだわからないことに、むきあうこと。
その姿勢のプラクティスです。
エンパレット「Fear of Fear(おそれる気持ちがこわい)にも書きました。
勇気を出す方法や、おそれを克服する方法を、だれも教えてはくれません。
勇気は、無理やりひねり出せるものではありません。
しぜんに湧いてくるように、じぶんを方向づけることです。
はげましのことば、勇気づけることばを聞くことでしょうか?
聞いてがんばろうと思っただけでは、肝心なものが足りません。
あとから、思い出してふりかえるだけでも、肝心なものが欠けています。
実は、じぶんひとりでがんばるのではありません。
自然になる力に、見えない力に委ねるのです。
委ねるとは、声に出して、じぶんで聞くことです。
チャンスは、ものごとがおきる確率のことです。
気持ちをおちつけてくれる話があります。
話といっても、エピソードではなく、だれにでも必ず起きるチャンスについてです。
10回に3回起きる確率のものごとがあるとします。
たとえば、就職の試験にうかることとか、何かに出会うチャンスが、30%といった場面を想像してみましょう。
うまくいく確率が30%しかなくても、4回トライすれば、一度はうまくいく確率は75%です。
4回別々の出来事(独立事象といいます)であれば、4回ともすべてうまくいかない確率を引き算すると、残りが75%になるからです。(*注1)
なんどもくり返せばくり返すほど、確率が高まります。
たった1%の確率しかない事象でも、120回やってみれば、70%になります(*2)。
毎日、くりかえす回数に、チャンスが宿っているのです。
心を楽にすることば、勇気のわくことばを、声にするのに、ほんの数秒しかかかりません。
くりかえしているうちに、かならず、気づきがあり、ひらめきがあります。
ひとつひとつの独立したできごとでも繰り返されることで確率が高まっていくわけですが、つながりができる中でくりかえすと、可能性は大きくなっていきます。
「未知のものにむけて、声のことばをだしてみる。
そのくりかえす回数がチャンスをどんどん大きくしていきます。
このことを身をもって体験することで、チャンスとバランスが共に身についていくのです。
Practice Empatheme to make things happen.(エンパシームで、思いを実現しよう)
「Fun to Imagine③ 未来はチャンスとトライの組み合わせの妙」
出典・参照:『毎プラ』想像力編トレイル
(*1) 4回ともすべてダメな確率=70%の4乗を、必ず起きる確率1から引く。1ー(0.7 x 0.7 x 0.7 x 0.7)≒0.75
(*2) 同じように、1-(0.99^120)≒0.7 (99%を120回かけあわせた数字を、1から差し引く)