毎日、庭を訪れるハチドリがいます。
おなじハチドリが、おなじぐらいの時刻に、おなじ木の枝にやってきます。
いえ、おなじ葉っぱにやってくるのです。
最近、ある研究で、こんなことがわかったそうです。
マルハナバチは、花が咲く前に葉っぱをこすり「咲いてくれ」と合図をするそうです。
何億年も前から、花と昆虫は相棒になったわけですが、そういうコミュニケーションがあることは確かめられていませんでした。昆虫というと、花にいくものとばっかり思っていましたね。
このハチドリはどうでしょうか?
わが家での観察によると、どうもおなじ葉っぱをつついているようなのですが。。
何かの合図をしているらしい、そう考えると、なぜいつもおなじところに飛んでくるのか、想像が膨らみます。
ところで、手元のスマホでハチドリの瞬間を捉えるなんて、偶然がかさならない限り、無理。
なんて、思う必要はありません。
意外にも、その気持ちさえあれば、かんたんです。
毎日、夕方外にでて空を見上げると、やってくるのです。
流れ星にねがいをかなえる話とおなじかもしれません。
たまたま起こることだけれども、たまたまおこることに出会うかもしれないたのしみをもっていると、どれかに出会えます。
ルイ・パスツールのことば。
Chance favors the prepared mind.(偶然は、準備された心に微笑む)
「準備する」とは何をしたらよいのでしょうか?
実は、何もいりません。
近づいて、触れてみること。身のまわりに目をむけること。
こころを開いて、おきるかもしれない、と思っていること。
そのようにして、毎日少しずつ手入れをしていると、たまたま、いろいろなことが起こります。
・空を見上げる
・ゆっくり呼吸をする
それだけです。
出典・参照:Virginia Morell『Animal Wise』、ナショナルジオグラフィック・2020年5月25日「食料難のハチは葉っぱを傷付けて花を咲かせる、驚きの戦略」