Empathemian 『Live for Others』

機内で隣の席の夫人が、泣きじゃくりながら観ていました。

『Lion』という映画でした。
インドで現実におこった、数奇な実話をもとにしたストーリーです。

5歳のサルーは、駅で兄とはぐれ、迷子になります。
回送の列車で眠ってしまい、1600キロ離れた見知らぬ街へ。
孤児となり、度重なる出来事を切り抜けながら、たくましく生きていきます。
そして、外国で養子となり、成人します。

・生き延びることに必死な5歳のサルー。
・じぶんがどこから来たのかを追求する25歳のサルー。
・養子サルーを育てる母の真剣な思い。

20年後、サルーは実母の居場所を探しあて、奇跡的な再会を果たします。
「グーグルアース」という「宇宙から見た地球儀」と、ネットでえられるヒントを駆使し、地球のどこかにいる母を、ついに探しあてることができたのです。

観ているじぶんも、それぞれの身になってしまう共感の連続。
そして最後に、再会した実母のことばがあります。

・「いつか、きっと帰ってくれると信じていた。だから引っ越さずに、ずっと待っていたのよ。」

存在のありがたさ。

We live for others.
Others live for you.

・人は、他者のために生きている。
・じぶんも、ひとのために生きている。
・じぶんのために生きている人がいる。

「じぶん」が生きていること自体が、ひとのためになっているのです。

共感の体験は、日常的にたくさんあります。
でも、刻々と消え薄れてしまいます。

共感の体験は、ひとこと、声にうつしておくことで、この身の中に深くしまうことができます。


出典:映画 LION(邦題「ライオン 25年目のただいま」)