習慣を身につける。いちばん肝心なこと。
① しくみ(じぶんの小さな行動をしくみにする)
② ねがい(じぶんを方向づけるねがいを育てる)
というお話をしました。
じつは、さらにもっと肝心なことがあります。
習慣づくりには、壁があるのです。しくみを、ねがいを阻むものの存在。
それは、「じぶん」です。
自意識が過剰に働くと、ものごとを持続させづらくなります。
じぶん自身の意識が、壁をつくるのです。
それは、目には見えないバリアです。じぶんでも気づいていない、その心の働きを「じバリア」と呼びます。
じバリア ① しようと思っていることが、できなくなる
ふだん私たちは、ものごとをじぶんの思うようにしたい、という欲求にもとづいて、じぶんにとっての損得を判断しています。
ところが、自分の目的達成、自分の損得を意識すると、じバリアもいっしょにできます。
なぜでしょうか?
ものごとは、いつもじぶんの思うようになるわけではないからです。
一方、自意識は、じぶんの損得勘定に慣れきっているので、うまくいかなくなることを、おそれます。
うまくいかなくなる前に、おそれる。損することをおそれる。それがじバリアになります。
私たちは小さいころから「目的を定め、よい結果を得ること」が正しい、という常識を身につけています。
『〇〇に成功する人の習慣』といった本に代表されるように、ほとんどの自己啓発本は「明確な目的と、結果の達成」を説きます。
ところが、それといっしょに、じバリアが生まれて壁ができることを、だれも言ってくれません。
そのことに気づかずに、がんばって努力しているのだということを。
ここに落とし穴があります。
私たちの日常、心は損することに、とても敏感です。
それどころか、じぶんが得をしていないというだけでも、損しているような気にすらなります。
まず、じバリアに気づくことです。
What’s holding me back?
(何にとらわれているのだろう)
出典・参照:『毎プラ』 ガイド、習慣づくりのエンパレット