料理のレシピからのヒント。
上田淳子さんの「カリフラワーとホタテとオレンジのマリネ」。
「オレンジは果肉だけでなく、果汁の甘みをソースに生かします。焼いたホタテを先につけ込み、そのうまみが染み込んだオレンジソースに、生のカリフラワーをからめるとおいしくなります。」
シンプルな素材をシンプルに組み合わせるだけで!
もし「じぶん」がカリフラワーだったとしたら、どんなに楽しいことでしょう。じぶんという素材が活かされていて、共演のみんなも喜んでいます。
すべての素材は、固有の存在。
米沢(細川)亜衣さんのレシピから「ゆでカリフラワー」。
「カリフラワーは丸のまま、葉もきれいなものは残して洗う。カリフラワーがすっぽり入るくらいの鍋に半分くらい湯を沸かし、塩を入れる。花の部分を上にしていれ、ふたをして中火でゆでる。花の部分がふんわりとやわらかくなり、軸の部分に抵抗なく串が通るくらいまでゆだったら、静かに取り出し、網の上にのせる。食べやすい大きさの房に分け、塩をふり、オリープ油をかける。
歯ごたえがほとんどなくなるくらいまでゆでると、カリフラワーがとろけるような食感になり、甘みも強く感じる。」
ゆで方ひとつで、カリフラワーがごちそうに。
塩とおいしい油があれば、素材本来の味を最大限に引き出すことができる。
「じぶん」という素材もおなじです。固有の素材。
あとは、それを活かせるような、レシピや、調理場や、友と出逢えることを信じて。
You’re self-made.(じぶんでつくるじぶん)
出典・参照:上田淳子『フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる』、米沢亜衣『イタリア料理の本』