We all resonate with each other. (わたしたちはみな響きあっている)
虫明元さんは、こう言います。
「求められる知識が指数関数的に増加しているが、学校や社会における学びはその速度に追いつかない。
我々の知識は細分化・専門化が進み、その知識は認知スキルとよばれ、教育の一番の目標になっている。
時代に適応した生き方を考えなければいけない。」
そこで、虫明さんは3つの共感性をあげます。
(1)感覚運動的 共感性(ミラーリング、動作や表情の模倣)
(2)情動的 共感性(具体的な他者の情動表現を見ただけで、よろこびや悲しみなど様々な情動に共感するしくみ)
(3)認知的 共感性(他者がどう考えているかを理解する共感性)
自己認識と他者認知、創造性のカギは、ぼんやりしている時に働く「基本ネットワーク」にあると言います。
ぼんやりの中でひらめきが生まれる。
ぼんやりにこそ意味がある。
ぼんやりと一見休んでいると思われる時(安静時)にも、脳は活発に活動している。
「ぼんやり」によって、絶え間ない外界とのやりとりから意識の持ちようを変えてみる。
気づきや創造のきっかけがうまれる。上手に間をおくこと。
ものに共感する
日常生活の忙しい時間や仕事の真っ只中でなく、気を休めてやわらぐひと時をもつことが、備わった力を養うのです。
We learn with empathy.(共感の力で学ぶ)
気づいていない時に、「もの」や自然のいのちとふれあい、共感しています。
人間どうしの共感以前に、大きな力が働いているのです。
ふだん気づいていないことに気づけるきっかけ。
それは、ぼんやりと何もない、ひと時の状態をつくることです。
出典・参照:虫明元『学ぶ脳』、以下のエンパレットなど