Vocalize.(声に出して)

「自分で自分に言い聞かせる」と言いますね。

文字通り、声に出して「じぶんに」語りかける。
そのことばを、「じぶんが」聞くことです。

一人二役の芝居のように聞こえますか?
実は、毎日、生きて暮らしていること自体が、じぶんに向けて演ずることです。
芝居のように、演じています。

「言い聞かせる」というと、精神的に「がんばる」掛け声のように聞こえるかもしれません。
でも、実は、そうではないのです。
「声に出す」ということは、全身で感じるということです。

身体の中の響きも、空気からやってくる音も感じています。
文字を黙読しているのとは、決定的な違いがあるのです。

林成之さんは、こう言います。

「脳内の情報処理は、脳梁(のうりょう)を通すことが必須。声に出すことによって、右脳と左脳の情報の伝達を行っている脳梁を鍛えることができる。」

「声に出そうとする時、それを右脳でイメージ化し、そのイメージは言語化のため左脳に送られる。声に出された言葉は耳から左脳に入り、理解するために情報処理される。左脳で処理された情報は脳梁を通って右脳に送られ、イメージ化される。声を出すと声帯が動き、脳はそれら情報もすべて記憶する。身体表現を伴っている。」

声に出すと、何重にも、じぶんのふるまいとして、全身を活かす効果があるのです。

では、どんなことばを声にしたらよいでしょうか?
古来より、語りつがれてきた先人のことばが、たくさんあります。
気に入ったセリフを声にして、それをじぶんで聞いてみましょう。

習うならうとは、倣うならうことです。
ただ、教わることではありません。

手本に倣い、そっくりまねることです。
セリフを声に出して、まねること。
そうすることで、想像の練習になり、ことばが内面化していきます。

じぶんの声にする、ふるまい。

じぶんの声で、演じる力。

Your voice matters so much.

エンパシームは、あなたの「なりきるプラクティス」を手助けします。

出典・参照:林成之『脳に悪い7つの習慣』、以下のエンパレットなど

「脳にそっと働きかける」

「声が、心身をつくる。」

「英プラで身につけるプラクティスの方法と習慣 ① プラクティスの土台「声のセリフ」」

林成之