Empathemian, Willow Creek, Oregon

Be resilient.(心の免疫力を高めよう)

レジリエンス (Resilience)ということばがあります。
何があっても、元気を取り戻せること。 心の回復力のことです。

藤田紘一郎さんは、こう言います。
「人間が本来もっている「こころの回復力」を引き出す新しいパラダイムが必要になっている。」
レジリエンス、すなわち、心の免疫力に目をむけよ、と。

「こころの病が増加する一方の現代社会。
こころの問題は、単に「脳の問題」ではありません。
免疫系、つまり食べ物や腸内細菌までもふくめた、体全体の問題です。」(*注1)

「精神科・心療内科だけでは「こころの病」は治りません。
人間本来の回復力をひきだすために、当事者が自分自身をトータルに見つめ直すことが必要です。」

「腸内細菌が減少すると免疫力が低下します。
セロトニンの95%は腸でつくられます。
が、不足すると、疲れやすくなり、集中力を持続できなくなり、うつ病の原因にもなります。」

「清潔を求めすぎるあまり、除菌、抗菌が、腸内細菌さえも安心して腸にすめない環境をつくりだしてしまっている。
その事実に、目を向けなければいけません。」

Talk to yourself, calmly.(じぶんに語りかけよう、落ち着いて)

なるほど、「お医者さんと患者さん」の問題ではなく、ひとりひとりが、じぶんの「身心」にむきあうことなのですね。

「負けない心」というと、ガムシャラにがんばる、ガマンするイメージがありますね。
でも、いつも無理を強いていたのでは、心も体も持ちません。

そもそも、勝ち負けではないのですから。
ではどうしたらよいでしょうか?

じぶん自身にやさしいまなざしを向けることです。
ひと声、かけることです。

出典・出典:藤田紘一郎『こころの免疫学』、以下のエンパレットなど

(*注1)私たちの免疫の約70%は腸内細菌によってつくられています。500種、100兆個の細菌が存在する腸内細菌草叢(マイクロバイオータ)。

「腸のじぶんに、共感」

「疾風勁草 ① [しなやかさがプラクティスをまもる]

「養生をまなぶ一歩」

「愛語には驚くほどの力がある」

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