Sense your way. (歩む実感を)
「人生の目的は幸福である。」
これは、Yesでしょうか、 Noでしょうか?
アリストテレスはこう言いました。
Happinessが、生きる意味であり目標であり、人間の存在理由、存在価値のすべてである。
やはりそうか、幸福であると。
あれ、でも、よく見ると、「人生の目的は幸福だ」とは言っていませんね。
主語は、Happinessです。
では、Happinessって何でしょうか?
英語に、Happenという動詞があります。
物事が起きるという意味です。
もともと、“hap”という語幹には、起きる、そうなる、という意味がありました。
Happyも、よろこびやしあわせの心が起きること。
そのような状態を表すのです。
つまり、そのように生きることに人間の存在の意味がある、と。
人生の目的は幸福?
このように言うと、なんだか、幸福とは獲得するものようにも聞こえますね。幸福は、入手するものなのでしょうか?も聞こえます。
「人生の目的は幸福である」ではない、ということを明確に説いた人がいます。
ラルフ・エマーソンは、こう言いました。
The purpose of life is not to be happy. It is to be useful, to be honorable, to be compassionate, to have it make some difference that you have lived and lived well.
「人生の目的は幸福ではない。
本当の目的は、このじぶんが人の役に立つこと、活かされることである。
人の心、敬愛に値するようになること。
人、すべての物事に、思いやりの心、慈しみ、共感の心をもてること。
生きたという実感、しっかり生きた、という実感をもてることである。
私たちは、漠然と、幸福が人生の目的だと思い込んでいます。
そのため、肝心な「行動」を忘れてしまいがちです。
「幸福の道」というものはありません。
日々を歩むこと自体が路になります。
ものごとに行きづまった時。
力が途切れそうな時。
何に向かって進むのか?
エマーソンのことばをインナースピーチにしましょう。
心にすっと現れ出るセリフです。
「じぶんのために」ばかりが人生でない。
人のために、人とともに生きていることを思い出しましょう。
そう言ってみるだけで、心が楽になります。
出典・参照:Ralph Emerson 『Self-Reliance』、英語トレイル (95) The only way to have a friend. 以下のエンパレットなど
「The only way to have a friend is to be one.(ラルフ・エマーソンのことばをテーマにしています)」