Live life to its fullest, just as you are.(じぶんらしく、精一杯生きよ)
新年おめでとうございます。
どのように生きなさい、という教え(道徳)や価値基準(教育)に対して、「じぶんが手持ちの力で生きていくこと」を「倫理」として説いた人がいます。
その名をバールーフ・スピノザと言います。
人間の本質とは、その人の自然な力が発揮されることである
スピノザは、人間の「じぶんらしい」の本質的な性質を「コナトゥス」と呼びます。
そして、ひとりひとりの「コナトゥス」を大切にできる自由について説きます。
私はどんなコナトゥスを持っているのだろう?
どんな自由があるのでしょう?
何ができるかは試してみないとわかりません。
でも今から、新しく何かを試せるのでしょうか?
私たちは、ことばも身体の使い方も、はじめは何もわからないところから、試しながら、自由に学んできました。
おなじように、手持ちの力で、何でも試してみればいいはずです。
大人になって、いつの間にか、そういうふうに考えてはいけないような、そんな気がしているだけなのではないでしょうか。
鳥が大空を羽ばたき、魚が水中で自在に泳ぐのも、水中、空気中という制約の中で、持てる力を発揮しています。
私たちも、おなじです。
スピノザは言います。
Imagination requires a sense of others.(想像力には、他者の感覚が必要である)
私たちには、相手と同じような存在であるという
他者に共感できる力があります。
想像する自由があります。
それは制約の中でこそ活かすことのできる最大の力です。
じぶんの身の回りは、手持ちの力を工夫して生きる、仲間たちで満ちあふれているのです!
You’ve got the power!(すでにその力があるんだよ)
出典・参照:バールーフ・スピノザ『エチカ』、以下のエンパレットなど