Practice to unlearn.(心の切り替えを練習)
エンパレット心の切り替えモード(ファーレンハイトって?)について、こんなご質問をいただきました。
「ファーレンハイト=華氏、セルシウス=摂氏。
人の名前だったとは。
ところで、アメリカでは、水が氷になる温度や、水が沸騰する温度も、ファーレンハイトで覚えているのですか?
「水は0度で氷になり、100度で沸騰する」という基準。
セルシウスだと明快ですが、ファーレンハイトだとそのような基準を習わないのでしょうか?」
確かに素朴な疑問ですね。
そうです。アメリカでは、水は212℉で沸き、32℉で凍ります。Boiling point of water(沸点): 212℉
Freezing point of water(融点):32°F
慣れているので、何の問題もありません。
ただし、セルシウスという尺度では、水は0で凍り、100℃で沸騰するという知識は知っている人も多いでしょう。
両方を使おうとすると、切り替えるのは至難です。
が、ひとつしか使わなければ、慣れてきます。
ところで、レイ・ブラッドベリーの小説に『Fahrenheit 451』という作品があります。
どんなストーリーだと思いますか?
ファーレンハイト451℉で起きること。
セルシウスへの変換式は:
℉=℃x9/5+32
℃=(℉ -32)x5/9
ファーレンハイト451℉は、セルシウス約232.8℃です。
232、8℃は、紙の自然発火温度(Ignition point)です。
オーブンに紙コップを入れると、232℃で燃えます。
自由な思考を妨げる社会を風刺した小説です。
ふだん、考えていないことにヒントを与えてくれます。
心のものさしも、時々、入れ替えてみると新しい発見がありますよ。
出典・参照:レイ・ブラッドベリ『華氏451度』、以下のエンパレットなど