ひらめきの源泉 ④ 漱石のサイエンス=アート=プラクティス

中谷宇吉郎は、雪の結晶を「天からの手紙」と呼びました。そこには自然を相手と思いやる心があります。手紙は相手が時間をかけてつくったものが届き、それをひらく体験。相手の声の宿ることばがじぶんの心を浸していく体験です。「天からの手紙」着想の奥には師・寺田寅彦が、漱石の手紙を一つ一つ読み耽る風景の記憶があったのかもしれません。

I’m humbled and inspired.(ありがたく、はげまされる気持ち)

ひらめきの源泉 ② 漱石のサイエンス=アート=プラクティス

ひらめくには、感受性を磨くプラクティスがいります。いきなり、見えないものが見えるようにはなりません。微妙なふるまいに注意を向けること。無数の原因に思いを馳せること。配慮する心がいります。ひらめきに、科学的なものと文学的なものが別々にあるのではありません。見えないものに向かい、機微をとらえようとする働きがあるだけです。

Science and art are one in essence. (科学と芸術は本質においてひとつ)