続けられるチカラ ⑦ [好きになろうとする時に]

Love what you do.（好きになろうとするチカラ）

7回目、このシリーズの最終回です。

続ける力ではなく、続けられるチカラ。

のびた：じぶんひとりで、ガンバってるんじゃなかったんだね。
ドラえもん：そうなんだ。
の：もっと早く言ってくれればよかったのになー。
ド：そうかもね。でもさ、いまからそう思えるようになればいいんだよ。
の：じぶんの中だけじゃなくて、周りのみんなのエネルギーをもらってるんだもんね。
ド：じぶんひとりではない、と思える時。そのじかんがチカラ。
の：フシギな気もするし、フシギでない気もする。
ド：続いているじぶんに気づく時。そのじかんがチカラ。

の：でも、夢中になっている最中は、わからないよね。
ド：そう。だから、ふりかえることもチカラの一部。
の：ふりかえるっていつ、ふりかえっているんだろう？
ド：ふだん、いろんなことが思い浮かんでくる。
の：それがふりかえり？
ド：浮かんでは消えていくだけだと、ふりかえりとは言えないだろうね。
の：頭の中でぐるぐると何度も思い出されることもあるよ。
ド：そうだよね。でも、それをひとこと、ことばにすることでふりかえりになるんだ。
の：頭の中で考えているだけじゃ、ダメなの？
ド：それだとモヤモヤのまま。
の：モヤモヤ？
ド：そう、カタチがない。
の：考えるってさ、頭の中でやっているんでしょ？
ド：そうだよ。でも、ふりかえって、つまり、声にだしてはじめてカタチができる。
の：ことばのことだよね？
ド：ことば一般じゃなくて、じぶん自身のことばってこと。
の：時々、ふりかえって、ことばに出せばいいわけね。
ド：その時に、ひとつ、じぶんとのつながりができる。

ド：ふりかえらないと、チカラにならないんだ。
の：ふりかえらなくても、やっている時にチカラはでているんでしょ。
ド：そのチカラだけだと、だんだん、弱まっていっちゃうんだよ。
の：後でふりかえると、チカラが大きくなるんだね？
ド：そう言ってもかまわないんだけど。
の：かまわないけどって？
ド：ふりかえりを身につけるから、その時に夢中になれるんだよ。
の：えーそうなの？
ド：あとでふりかえることが、チカラの秘密。
の：忘れちゃうってのはわかるけど。
ド：ふりかえらないと、じぶんに気づけないよ。
の：夢中だったってことに？
ド：好きになろうとしている、じぶんに。
の：好きとかキライとか、感情は決まっているんじゃないの？
ド：そんなこと、ぜんぜん、ないよ。
の：好きになろうとしたら、なれるの？
ド：好きになるっていうのは、相手のことを大切にすることだよ。
の：大切？
ド：そう、じかんを共にすること。
の：いっしょにいるとか？
ド：そう。ひとこと、声をかけるだけでも、そのじかんをわけている。
の：それが好きになること？
ド：そうするから、気持ちが生まれる。
の：ふりかえると、なれるの？
ド：ふりかえらないと、なれない。気持ちは、後からでてくるもの。
の：後で確かめるってことを言っているの？
ド：ことばに出す時に、じぶんが相手とつながりができる。そのことに気づける。
の：相手って、人じゃなくって、モノだったり、生き物だったりでもいいの？
ド：もちろん。どんなものも、相手。じぶんが相手になること。
の：むきあうとか、ふれあうとかの相手だね。
ド：そう思える時に、力が湧いてくるんだ。
の：だれもそんなことを教えてくれなかったよ。
ド：だれに教えられてなくても、そのチカラはいつでもあるんだよ。
の：そうだったんだね。
ド：気づいていないだけ。
の：ドラえもんの話を聞いているとさ、本当は何でも続くって言っているみたいだね。
ド：じぶんで止めたり、とぎれさせたりしているだけ。
の：でもさ、キライなことでも好きになれるのかなぁ？
ド：そういうふうに考えないでいいんだよ。
の：好きなことに気づけば、それで変われるの？
ド：じぶんが変われること、そのことに気づけること。
の：それがチカラなんだ！