Keep the right balance between A and B.(AB両面のバランスを)
のびた:ねぇ、ドラえもん。
ドラえもん:何?
の:疲れない方法ない?
ド:疲れない方法?
の:そう。
ド:何もしてないのに疲れるの?
の:でもさぁ、なんだか疲れるんだよ。精神的にさ。
ド:ふーん。何に疲れるんだろうね?
の:いろいろ考えるからかな?
ド:頭を休めればいいよ。よく寝てさ。
の:でも疲れるよ。
ド:のびちゃん、よく寝てるけどね。
の:考えていると疲れてくるんだ。
ド:バランスが悪いんだよ、きっと。
の:何のバランス?
ド:心のバランス。
の:どうやってわかるの?
ド:使うことばにあらわれるよ。
の:ぼくが話していることばに?
ド:そう。物事に対していつも否定的だったりすると。
の:でもさぁ、そんなつもりないよ。
ド:あ、のびちゃん、もしかすると。
の:何?
ド:「でもモード」になってるのかもね。
の:デモモード?何それ?
ド:人にDemoするデモじゃなくて。「でも」っていうことば。
の:それがどうした?
ド:のびちゃんさ、よく「でも」ってことばを使うよ。
の:え?そうなの?
ド:うん。何か言われるとすぐ「でも」って言う口癖。
の:そうかなぁ。知らなかったなぁ。
ド:無意識に出てくるんだよ。たとえば、こんなふうに。
いい天気だなぁ。ウキウキしてくる。
でも、また雨が降るんじゃないの?
いやぁ、一歩進めてよかったぁ。
でもさ、これからが大変だよ。
Too many “buts”?(でも、ばっかりでは?)
ド:「でも」が出てくると、進むべきところでブレーキがかかる。
の:でもさ、いつもがいけないわけじゃないんでしょ。
ド:ハハハ。今「でも」って言ったよね。
の:だから、言っちゃいけないことばなの?
ド:そんなことないよ。
の:じゃ、何がいけないの?
ド:バランスが大切ってこと。
の:時々ならいいんだね。
ド:レコードみたいにさ。
の:レコードって、A面とB面があるやつね。
ド:そう。裏と表の両面で。
の:時々使い分けるわけね。
ド:さっきの「でも」がA面の「でも」だとするよ。
の:B面の「でも」は?
ド:こんなふうに。
雨が続いているなぁ。
でもさ、すぐまた晴れるよ。
これから先が大変だよな。
でもさ、一歩進んだじゃないか。一歩ずつ進めばいいよ。
の:ポジティブに、ってことだね?
ド:「でも」っていうことば自体が、一種のバランス。
の:反対のことを言おうとするからでしょ?
ド:そうなんだ。
の:でも、「でも」がずっと続くと疲れちゃう。
ド:片面ばかりを使っているみたいなもんだから。
Use your B side, too.(B面も使おう)
「でも」がいけないのではありません。
「でも」が出てくる時も「いいところ」を見ようとすると、心持ちは変わります。
両面で使えば、「でも」が生きてきます!
心のバランスシート① [感情の損得感情がバランスしていない]
出典・参照:以下のエンパレットなど