If you tell the truth, you don’t have to remember anything.(真実を語っていれば、何も覚えておく必要はない)
『ハックルベリイ・フィンの冒険』を読んで。
ユキさんがこんな話をしてくれました。
「ミシシッピ河を大きな蒸気船から小屋付きの筏が往来しているんです。
高速道路に大型トラックから自転車まで、いろんな乗り物が入り乱れているようなイメージです。
険しい大自然の中、次々に繰り広げられる事件の展開に圧倒されます。
逃亡奴隷ジムと難局を切り抜けるハックは、重大なモラルの決断をしていきます。
今の世界なら、後知恵のように考えることができますが、当時、その場に生きていたとしたら、ハックのように行動できたとは思えません。
Do your best.
でも、勇気のある行動とか、モラルの決断といったものは、頭で考えてできるものではないように思えます。
その都度、最善を尽くして、じぶんで行動する過程そのものが、勇気であり、モラルなのでしょう。
毎日を、いのちがけで生きているからです。
なぜ、ハックルベリーフィンの冒険がこれほどまでに人々の心を打つのか、実感できた気がします。
いつか読みたいなと思っていました。が、イメージできない話のような印象が強く、今まで手にとりませんでした。
アメリカ建国からの歴史、時代についてとてもわかりやすい本に出会ったおかげです。
背景を知る必要があります。そしてわかると何倍にも楽しくなります。」
作者マーク・トウェインのことばをのせたエンパレットはあわせてごらんください。
Life is an adventure (2)[ヘレン・ケラー]
出典・参照:マーク・トウェイン『ハックルベリイ・フィンの冒険』(村岡花子訳)、阿川尚之『憲法で読むアメリカ史』
Adventures of Huckleberry Finn