Empathemian『See it differently』

You can’t control what you can’t measure.(測れないことは、コントロールできない)

トム・デマルコさんは、ソフトウェアの開発現場で、「Slack(ゆとり)の法則」を説きます。

しめきりをセットしてがんばるだけでは、逆効果ばかりで、よいものができない、ゆとりが不可欠だ、というのです。

じつは、日常生活の私たちの頭の中も、おなじようなことがあります。

じぶんの頭の中のことなら、よく考えてコントロールできそうです。

ところが、なかなかそうはいきません。

頭の中とは、身のまわりで起きていることの反映ですね。
いろいろな感情が湧き上がってきます。
想像は、無数に発生してきます。

どれだけのことが浮かんでくるかなんて、コントロールできませんね。

そもそも、コントロールするとはどういうことでしょうか?

ものごとがうまくいかない時、原因を考えます。
また、何かを目的にする時、期待する結果を考えます。

ふだん、私たちは、こんなふうな図式を思い描きます。

 ・A (原因)→ B (結果)

「原因は後からできる」

ところが、現実の世界は、原因はひとつではありません。
結果もひとつではありません。
いろいろな可能性があります。


Empathemian『See it differently』

無数にある「A→B」の可能性を測るわけにいきません。
たいてい、直感的にひとつを選んで、あてはめているわけです。

でも、たったひとつの「A→B」が、現実にあてはまるとは限りません。
コントロールするのではなく、よりよい選択をするだけなのです。
一方、ひとつだけの正解を求める習慣が「コントロールしたい気持ち」をうみます。

それがいけない、ということではありません。
しかし、うまくいかない時は、立ち止まってみる必要があります。
別の可能性なのかもしれないのですから。

Again, empty your glass.(もういちど、コップをあけてみよう)

 ・じぶんのことはコントロールできる、という考え方。

 ・「正解を、ひとつ探す」という習慣。

 ・それはだれかが教えてくれるという思い込み。

ゆとりとは、可能性に心を開いていなかった、じぶん自身に、気づくことです。
いちど、気づくと、自然にできます。
それが、コップの水をすこしあけることになります。

水があふれこぼれそうなコップに、もう水は入りません。

Practice emptying your glass by saying it out loud.(空にするプラクティスは、そのように言ってみること)

「コップをあけよう①どうやって?」


出典・参照:Thomas Demarco 『Slack』(邦題「ゆとりの法則」)