Empathemian『心の溝を克服するために』

見えないみぞ

心の中には、こんなギャップがあります。

* 本来、できるはずのことと、 実際にはできないこと
* 本来、すべきことと、実際にはやらないこと
* いつかやろうと思っていることと、いつになってもやらないこと

こんなじぶんはいませんか?

* やりはじめても、つづかなくなるじぶん
* ありがたいことなのに、あたりまえになり、なれきっているじぶん。
* 気づき、想像、発見 がおきにくい、じぶん。

意思はあっても、できないというギャップ問題。
それはだれにでもあります。

意思の力でギャップを埋めようと思っても、その意識自体が精神的なエネルギーを消費します。
脳も身体も、疲れるのです。
そして、過剰な自意識はエネルギーを浪費します。

ロイ・バウマイスターさんは、こう言います。

「意志の力は、物語のコンセプトのようなものではなく、自動車のガソリンのようなもの。その量を測定できるようなエネルギーであり、使えばなくなって行く消耗品のようなもの。」

* じぶんをコントロールしようとすればするほど、エネルギーを消耗して疲れる(Self-regulatory fatigue)
* じぶんの意識を支えるエネルギーは、無尽蔵にあるのではなく、枯渇してしまう(Ego Depletion)

がんばろうという意思を持っても、溝をつくっている環境、その中で暮らしているじぶん自身のあり方を、枯渇しない方向に向けていく必要があります。

よい習慣を身につけようとしても、身につかないのは、意志が弱いのではなく、むしろ限られたエネルギーがどこかで浪費されてしまう状況があるのでしょう。

Self depletes.
じぶんは、すりへるもの。

「心の溝を克服するために (3)」へつづく

出典・参照:Roy F. Baumeister and John Tierney 『Willpower』

Roy F. Baumeister