Empathemian『Look up at the sky』Sunnyvale, California

We are only human.(私たちは人間にすぎない)

ヒューマンということばをご存知ですか。

ひと、人間という意味ですね。

英語のヒューマン(human)は、フムスhumusというラテン語から来ているそうです。
地面とか腐食土を意味です。

鷲田清一さんは、こう言います。

「人間はこの地上の被造物であるということでヒューマニティ (humanity)と呼ばれる。
よく似た単語に、ヒューミリティ (humility)がある。
謙虚さという意味。実は、これもhumusを語源としている。」

もともと、「地面」に近いことば、ヒューマン。

宇宙・大自然と人間の存在。
私たちは、もともと、物事を上から目線で見る存在ではなかったのですね。

humbleということばは「謙虚」という意味。
もったいない、ありがたい気持ちになるのは、ヒューマンならではのこと。
私たちは、human being、ヒューマンな存在なのですから。
謙虚なヒューマンとしての、じぶん。
それならば、素直に、わけへだてなく、受け入れられそうです。

じぶんを土壌に見立てて、手入れをするイメージ。
ヒューマンなじぶんに、ぴったりではないでしょうか。

Serve humanity.(人の心に捧ぐ)

ヒューマンの証:

素直なふるまい、やさしい声。

毎日、手入れをする。

ひとに寄りそい、手をさしのべる。

出典・参照:鷲田清一『「聴く」ことの力』、以下のエンパレットなど

「I’m humbled.[心のとびらをひらく]」

「人生の目的は人の助けになること」

「そのように、声に出して言う。[ソクラテスが本当に言ったことは?]」

鷲田清一