Continue straight ahead.(まっすぐ進め)
ローマの哲人皇帝、マルクス・アウレリウスの『自省録』。
英語では 『Meditations』(瞑想録)というタイトルで知られます。ギリシャ語の原典は「自分自身へ語られたもの」という意味があります。
アウレリウスは、日々、静かにじぶん自身と対話をもちました。
みずからに語ることがその日の糧になります。
日々の糧が『自省録』です。
Follow your own nature and universal nature.(じぶんの自然と、宇宙の自然とに従って、まっすぐな道を歩め)
These two have one and the same path.(これらふたつの道はひとつのもの)
内省とは、自己の分析ではありません。
「宇宙の自然、その法に一致して生きる」という
生きるためのふるまいです。
ことばを声にして、じぶん自身に語りかけ、それを銘記したのです。
詩人・坂村真民のことばが響きます。
念ずれば花ひらく
坐すれば道ひらく。
念じるとは、
共にある喜びに、じぶんを結びつけるふるまい。
静かにすわれば、大切なことばを声にし、そのことばをつづることができます。
心をこめるじかんをつくることです。
出典・参照:Marcus Aurelius 『Meditations, Book 5』、マルクス・アウレリウス『自省録』
坂村真民『すべては光る』