おかげさまで

ショーペンハウアーは、こう言いました。
「自分が持っていないものを見ると、ともすれば「私のものだったら、どんなだろう?」という考えが頭をもたげてきて、ないものねだりをしてしまう。そうではなく、自分が持っているものに対して、「これが私のものでなかったら、どんなだろう?」としばしば自問してみよう。つまり財産や健康、友人や恋人、妻や子、馬や犬、何であれ、自分が持っているものを仮に失った場合を思い浮かべ、時おりそうした角度で自分をながめるように努めよう。たいてい失ってはじめて、そのものの価値がわかるからである。」