Life is either a daring adventure or nothing. (人生は、やってみて何かに出会うか、なにもせずにいるかのどちらかだ)
ヘレンケラーのことば。
「人生は、すべてが冒険。勇気を持ってするか、何もしないかのどちらか。」
「見えない・聞こえない・話せない」という三重の苦を克服した人の、強い精神を持つ話のように聞こえます。
adventureは「冒険」と訳されます。
冒険ときくと、危険を冒して旅を続ける話を思い浮かべるかもしれません。
でも実は、それだけではないのです。
adventureとは、偶然に遭遇することです。
運や縁にめぐまれること、たまたま起きること、という意味なのです。
それは、何も遠い世界にいったり、どこかの秘境や、ファンタジーの世界にいくことではありません。
知らないこと、わからないことに心をひらくことです。
身近な世界でよいのです。
いえ、身近な世界にこそ、冒険があります。
ふだんの生活の中にadventureはあります。
いちばんの未知。じつは、それは、じぶんです。
未知にであう体験は、目の前にあるのです。
え?どこに?
いつも正しいこたえがひとつあると思い、その知識を教えてもらうことで心がいっぱいになっています。
いま、目の前にある光景も、本当は「あたりまえ」なのではありません。
・見えているものの中に、まだ見えていない姿があります。
・聞こえている響きの中に、まだ聞こえていない声があります。
・触れているものとのあいだに、まだ触れていないことばがあります。
・まだ気づいていないじぶん
・これから起きるかもしれないこと
・それだけではなく、あの時こうだったかもしれない、と思うこと
・かもしれない「じぶん」
「あたりまえ」を取り外すことです。
「ふしぎ」を取り戻すことです。
そのために、adventureが必要なのです。
adventureとは、偶然、運、縁でであうこと。
それは、心をひらくこと。
どんな小さなことでもよいのです。
心をひらけば、adventureになります。
The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched – they must be felt with the heart.(世界でいちばん美しいものは、目で見ることも、手で触れたりすることもできない。それらは、心で感じられるもの)
Life is an adventure (1)[カロリーヌの冒険]
Life is an adventure (3)[ハックルベリーフィンの冒険]
出典・参照:Helen Keller 『Let Us Have Faith』