Empathemian『みちゆくときよ』


エンパシームメソッドは、じぶんでつくるエンパシームをつかって、毎日循環するしくみにするメソッドです。
「あ・ゐ・て・に・ふ・す・い・ま」の身体作法で、じぶんをエンパシームに映し、その自然な流れを写真のように記録します。

それを再現して、くりかえし、ふりかえることで、その時間が生きてきます。
やりっぱなしではなく、一瞬の間でよいから、あとでたしかめることで、次につながるのです。

でも、じバリアはつねにあります。
するべきことがわかっていても、意外にも、そのような気分にならない、といったことが日常よくおこります。
一日一回、そのひと時を持つためには、そこへみちびいて、プラクティスに一歩ちかづけるような、自然な流れがいります。
また、そこから次につないでいく自然な流れがいります。

 

みちゆく時よ」というしくみにする
習慣のための行為の前後をつくり、全体がつながるようにするしくみ。それがエンパシームメソッドです。
じぶんでつくったエンパシームを利用して、「み・ち・ゆ・く・と・き・よ」という7つの要素の自然な流れでひとつの循環にするのです。
 
ちびく(静穏をみちびき、気持ちをやわらげて、自然にはじめられる、気づきの準備状態をつくる)
かづく(静かにすわり、音に耳を傾ける。ちがい、変化に心を寄せる)
だねる(相手=その場にゆだねて、ことばを声にする。意識されないふるまいが「あゐてにふすいま」に写る)
りかえす (じぶんの声を聞いて、ことばをくりかえし、書いて定着させる)
りだす(じぶんの姿とことばをエンパシームでふりかえる)
いてみる (じぶん自身にたずね、ことばとじぶんの結びつきを強める)
りそう (じぶんから他者へのことばとふるまいをわかちあう)

 

「みちゆくときよ」という7つの頭文字をひとつにつないだことば「路ゆく時よ」は、7つの小さなプラクティスのつながりを表します。
「あゐてにふすいま」身体マイクロ動作アクション、「みちゆくときよ」はそれを習慣にするしくみ。

このなかで、「ゆ」と「よ」にじバリアを克服する作法が組み込まれています。
 
プラテクィス「ゆだねる」:Giving (じぶんの時間をあげる) と Caring(じぶんが相手になる)
プラクティス「よりそう」:Helping (相手を手伝う)と Sharing(じぶんからわかちあう)
 
エンパシームは、「相手にふすいま」の身体行為を、エンパグラフで記録再現し、エンパノートで、わかちあい、助けあうしくみです。

 

シンプル、ミニマル、エッセンシャル
小さな習慣を身につけること。
それは、生活の全部を変えようとすることではありません。
 
「いっぺんに、いろんなことをする」ということ自体がとてもむずかしいことなのです。
どんなに簡単なことでも、複雑になり、考えることで、じバリアも働きます。
私たちの生きる世界には、動けば、かならず空気の抵抗や摩擦がおきるのとおなじように、どんな行動にも、摩擦があるものです。
 
でも、小さく、限定的に考えればできることがあります。
 
ミニマルということばがあります。単に、小さいとか、少ないという意味ではありません。
じぶんにとって、いちばん肝心なこと(エッセンシャル)をひとつだけに限る、という意味です。
必要最小限に限定し(シンプル)集中することで最大限の効果を生むことです。
 
プラクティスの心得はシンプルです。Sのつく4つのことばが助けになります。
  • Short (みじかい時間に)
  • Small(ちいさくかみくだいて)
  • Simple (かんたんな作法で)
  • Slow  (ひと息の間を入れ、みまもるように)

現代の私たちの日常生活の中で、ミニマルにできる身体作法を、しくみの中に組み入れることです。
そのしくみとは、じぶん自身も一部になって、あたかも、それを見まもり、手入れをするかのようにして、続けていく路のりのこと。
その路をゆく時が心の中でつながり、ねがいを育て、習慣になってゆくのです。

習慣とは、その「路をゆく」じぶんそのもの。

みちゆくときよ

みちゆくときよ
じぶんのみちをゆきましょう。
大きな道でなく、細い路でよいのです。
 
じぶんの路を歩いてゆく時、あたりまえのことが、あたりまえでなくなります。
ひとつ決まった答えがある、という、世の中の「あたりまえ」から離れることになるからです。
無関心であったことに気づく機会が、毎日のように訪れるようになります。

 

みちは未知でもあります。
未知との出会いは、あたりまえでなくなること。
身のまわりの存在が、そして、その一部であるじぶん自身が、ありがたいと感じられる瞬間。それは、じぶんのまわりにいくらでもあります。
 
だれも言ってくれないこと。習慣の自己啓発本にも書かれていないこと。
習慣を身につけるエッセンス。それは、みちゆくときよ。
そこに、あらゆる習慣づくりに共通のエッセンスがあります。

 

出典:『毎プラガイド』