英語学習の本質とは?

英プラを詳しく知るために

英プラの内容、メソッド、コンテンツについて詳しく紹介します。
エンパシームを使って、何をどのように身につけるのか。制作の意図から詳細内容、事例など、6つのセクションの流れで説明します。(リンクにしたがって進めます)

① ② は、英プラの基本思想、全体概要について(学習をみちびくために)
③ ④ は、プラクティスの具体的な内容について(身につけるために)
⑤ ⑥ は、プラクティスを支えるしくみについて(学習を支援するために)

誤解されてきた英語学習の本質

英プラは、英語を身につけるために不可欠でありながら、これまで見過ごされてきた本質的な課題を明らかにし、それを解決するために編み出されたメソッドです。

小学生から上級者まで、日本語を母語とするすべての英語学習者にとって、共通の、大きな課題がふたつあります。

ひとつ目は、「ふだん無意識的に話し、聞いている日本語」と「あらたに習う英語」との「ちがい」に「どのようにしたら気づき、置きかえることができるのか?」という課題です。言いかえれば、「いったい、具体的に何をプラクティスするのか?」ということです。

英語の習得は、母語でおこなう、それ以外の学習とは決定的に異なる点があります。一見、ほかの学習科目とおなじように、知識の習得が勉強の中心のように思いがちですが、実は「じぶんに気づけること」(じぶんで、じぶんのふるまいのちがいに気づくこと)が英語学習の本質なのです。

英語学習とは「日本語とは異なる特徴をもつことばを覚える」と同時に、すでに身につけているために、ふだんは気づかない日本語の特徴を出さないようにすることです。単語や文法の知識ではなく、アウトプットする発話の「セリフレベルで置きかえる」スキルを習得する、という点において、英語の習得は学習の性質が大きく異なるのです。

それは単に「英語と日本語がちがう」という事実を漠然と捉えることでありません。ことばを声にするという行為を実感して、発話の仕方、ものの捉え方、相手とのふれあい方のちがいに具体的に気づき、その上で、じぶんでできるようにしていくプラクティスをすることです。

しかし、無意識に話しているじぶんの特徴と、新たに取り入れる英語の特徴のちがいに気づく、というのは容易なことではありません。「気づいていないことに、気づける」方法と、そのための手助けが必要になります。

英プラは、使うつもりの「ひと息のセリフ」を単位として、プラクティスの場をつくります。
じぶんの声をエンパシームにいれ、じぶん自身の変化(上達)を実感することが、英語のプラクティスの習慣を支えます。
「そのつもりになること」と「じぶんの変化を自覚できること」が、すべての学習者にとっていちばん大事な土台です。

手本とじぶんのちがいに気づくために

気づく力を引き出し、支える土台(習慣)が不可欠

ふたつ目は、どうしたら「気づけるような状態をつくり、それを持続できるか?」という課題です。「何をプラクティスするか?」を知っても「本当に英語を使うつもりになってする」行為が続かなければ、本当のプラクティスになりません。言いかえれば、「じぶんで気づける習慣」をつくることです。

それは「がんばって勉強する」という一般的な学習意欲のことではなく、声に出すことばに、いつも心を寄せる「姿勢と思い」を身につけることです。

じぶんでするつもりのないことは、ほとんど身につかないのは、言うまでもありません。でも、それは努力する意識の力だけではないのです。「そのつもりになる」とは、「いつでもおなじようにふるまう状態」をつくれることです。構えず、無理なく、その方向にしむけられる環境をつくることなのです。

英語を声にして、くりかえしアウトプットすることです。はじめはなかなかうまくいかないじぶん自身をふりかえり、何がちがうのかを確かめようとすることです。そのルーティンが自然にできるようになることで、ことばに対する感受性が養われます。

英語の学習は「文字を読んで単語や文法を覚えること」だけではありません。それは全体の一部です。本質的なことは、単に覚える単語の数ではなく、じぶんで使うセリフが、リズム、音、意味、そしてじぶんとのつながり感をともない、多面的に結びついていくことです。じぶんで使えることばのつながりが「英語力」です。

膨大な時間をかけても英語が身につかないのは、その努力量が足らないからではありません。本来備わっているはずの「気づく力」を引き出せず、また、それを支える具体的な習慣づくりを伴っていなかったからです。じぶんで使えない知識がバラバラにある状態のままなのです。

手本とじぶん自身との微かなズレやちがいに対する「気づく力」を育むことで、バラバラな知識が、結びついていきます。一見、取るに足らなさそうな小さなちがいの中にこそ、日本語を母語とする英語学習者にとっての上達の秘密が隠されているのです。

ふたつの課題をひとつにまとめて言うと「じぶんでアウトプットして、気づく習慣」をつくることです。しかし、それは努力目標と心構えだけでは克服できません。どんなプラクティスを、どのようにしたら、どれぐらい身につくのか。プラクティスの方法を明らかにすることです。具体的な方法、しくみ、それにかかる努力の全体像を示すことが不可欠です。


エンパシームで克服する「プラクティスの課題」

エンパシームで解決する「プラクティスの課題」

英プラは「そのつもりで実践する、習慣にする」という、プラクティスということばの本来の意味に立ち返り、習慣を身につける、具体的な「英語のプラクティス」を実現します。

「無意識のフチ」を捉えた発明特許技術エンパシームを「気づきのタイムカプセル」として活用し、ちがいに気づくスキル、姿勢と思いの習慣を身につけるプラクティスにします。じぶんひとりではなかなか克服できない課題を、テクノロジーを組み入れたメソッドによって解決します。

(1)じぶんの発話とネイティブ手本のちがいに気づける方法
(2)英語を使うつもりでふるまう思いと姿勢の習慣の場 
(3)じぶんの声を出し、くりかえし、ふりかえるプラクティスの場

「気づきのタイムカプセル」の働き

「気づきのタイムカプセル」とは、あなたが「気づきをうる」ための情報を入れたカプセルという意味です。英語の一般的な知識・情報だけではなく、あなた自身のふるまいでつくるデータ、あなた自身が気づきをうる対象となるデータが入ります。それをもとにしたフィードバックやアドバイスをコンテンツにして、あなたがつくったエンパシーム(アプリ)に届けることができます。

エンパシームには、4つの働きがあります。

(1)あなた自身が、じぶんの「気づきのタイムカプセル」をつくる

エンパシーム

「静かにすわり、ことばを声にする」場をつくり、自然な流れであなたのふるまいの「間」を捉えます。「間」とは、手の動き、呼吸や声の区切れで、切り取った「時間」です。いつ、どんな状態で、どのようにふるまったかなどの周辺情報を入れた「タイムカプセル」です。この情報を使い、エンパシームは、あなたのプラクティスを映す「姿勢の鏡」の働きをします。

「気づきのカプセル」じぶんの姿をうつす鏡の働き

数秒ほど「静かに待つ」間が自然につくられることで、人間に備わった「集中力」が発揮されます。流れに委ねることでメディテーションの効果が生まれます。ふるまっているプロセスでは、はじめと終わり以外は、ほとんど意識されない細やかな動きを、あとからふりかえって気づくことができます。

(2) ひと息単位のことば「Seed(シード)」をつくる

Seeds

エンパシームは、あなたが声でアウトプットしたことばを、ひと息ごとにおさめます。呼吸のリズムで自然に区切りを入れ、記録します。この音声データをSeed (タネ)とよび、プラクティスの単位として使います。

単にボタンを押して音声を録音するのではなく、そのような場をつくった上で、流れにそって、セリフごとに(数秒でたどれるまとまりとして)記録します。Seedは、統計的に扱えるデジタルデータであると同時に、小さなタネをイメージ化したプラクティスの単位です。よいタネをたくさんまき、手入れをして「ことばのつながり」をじぶんで育てる姿勢と思いを養うように。

(3) 声のことばの中身を視覚化したEmp (円符)

Emp (円符)声つぶの連なりを色とかたちで表現

さらに、Seedの中に、音とリズムの要素を可視化しておさめます。音節のつらなりを、色・形位置などで表現したものを、Emp とよびます。エンパシームに含まれるデータの最小単位という意味、また色つぶをならべた視覚表現という意味をあわせて Emp (円符)です。

Seedは、ひと息で放つことばで1-3秒ほど。Empは、0.1-0.3秒の音節(あるいは音素)です。Empひとつひとつの形や大きさ、それらの連なり方で、発話の微かで速い動きが直感的に捉えらるように表現しています。

じぶんでは気づきにくい、無意識的な声のふるまいを、あとから瞬時にたどることのできるデータとして記録し、それを再現することで、あなたの「気づく力」を引き出します。

ネイティブ手本とじぶんのちがいを、 Seedレベル、Empレベルでひとつひとつ比較し、確かめることで、気づくプラクティスの質を高めます。やみくもに練習するのではなく、手助けがあれば想像できるような、無意識のフチにある、じぶん自身の身体動作を可視化し、それを使ってプラクティスするのです。

(4) ひとことのセリフ単位のメディアで心がつながる

エンパシームは、このような「ふるまい単位」「発話単位」でコミュニケーションをすることができます。いわば、ひと息のセリフ、ひとこと単位で、じぶんと周囲の人を結ぶ「メディア」です。

直感的にわかる、視覚化された音声(音、絵、文字)ごとに、じぶんとつながった相手とやりとりすることで、習慣化を支えます。じぶんのプラクティスが、見まもる他者の存在の力を引き出します。また、Seed単位に、ピンポイントに教えてもらえるしくみとして、従来はできなかった効果的な学習支援ができます。

英プラは、意識せずとも、エンパシームをつくり、使うこと自体がプラクティスに組み込まれており、気づく習慣づくりを身につける「しくみ」になっているのです。

英プラを詳しく知ろう (2) 習慣をつくるしくみと身につけるプラクティス設計

英プラ「英語のプラクティス」習慣を身につける(動画)

英プラで身につける方法と習慣