をつくる新発明メソッド

Relax. Let it go.  体の力をぬいて、気を楽にいこう。
 
何かを身につけようとしても、はじめの一歩を踏み出すのが、なかなか容易ではありません。また、がんばろうという意識だけでは続かず、その結果なかなか、身につきません。
 

自意識というハードル

 
プラクティスを身につける最大の壁。実は、それはじぶんの意識です。私たちはふだん、目的に従い、結果を得る努力をじぶんで判断する習慣を身につけています。ところが、目的達成が唯一の「正解」だと思っていると、気づかぬうちに理想の結果と現状を比べ、「うまくいかない」とか「思うようにはならない」といった自意識が働きます。その一方で「続かないといけない」「もっとうまくいかないといけない」という思いも増幅され、目に見えない不安や苛立ちが生まれてきます。
 
本来、プラクティスとは、じぶんで何度もやってみること。そのくりかえしによって、自然に慣れ、身につく状態に「近づいていく」ことです。あれこれと自己判断することではありません。でもどうしても、自意識による判断が余計な思いをつくりだし、何もないところにじぶんでハードルをつくってしまうのです。このような体験から、何かをはじめようとする時も、「うまくいかないかもしれない」という気持ちが先回りして心のどこかに生まれ、はじめることを躊躇ちゅうちょしてしまうのです。
 
だれにも、そのような体験があるでしょう。自意識は、思うようにコントロールできる意識でなく、習慣によって身につけたものです。自意識をなくすのではなく、知らずに身につけている、プラクティスを阻む習慣を克服することです。