『相手に付す今』のプラクティス
エンパシームメソッドは、そのプラクティスを「あ・ゐ・て・に・ふ・す・い・ま」という8つの身体動作に集約し、ひとつの流れにします。
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あ(あける)場をあける、間をあける
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ゐ(ゐる=すわる)しずかに待つ(「ゐ」は、古いひらがなで「い」と読みます。すわるという意味)
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て(手にふれる)ひとつ円をなぞる
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に(にこやかに)相手とむきあう
- ふ(声にふれる)ことばを声にして、じぶんの耳で聞く
- す(澄む)ひと息の間をいれる
- い(息をはく)呼吸のリズム
- ま(いま)[ いま ] ができたことをたしかめる
ひとつひとつの小さな身体動作。
エンパシームは、それをひとつの流れにつないで、鏡のように映し、写真のように記録します。
その「瞬間」だけを、ポンとつくることはできません。
前後の自然な流れの中に、瞬間はできるのです。
それは、一本の線を描けば、その中に点がはいっているのに似ています。
「あたりまえでない」と感じられる瞬間を、突然、つくることはできません。
呼吸の単位で間をつくり、ひとつの自然な流れに
呼吸のリズムで、自然の流れをつくる中に、間をつくることなのです。
本来、そのような間はいつでもつくれるはずです。
しかし、現代生活の日常は、情報の入力過剰をさけることがたいへんむずかしいです。
じぶん中心の自意識はつねに刺激され、ものごとは「あたりまえ」のように進みます。
そして、ふだんはそのこと自体に気づかずに過ごしているのですから。
ひと息分の静穏をもつ、ひと呼吸待つ、小さな身体動作のプラクティスが必要です。
エンパシームは、それを手伝い(いっしょにする)、手助け(きっかけをつくり、ふりかえり、わかちあえるようにする)相手です。
身につけるとは、1日1回、くりかえし、ふりかえる行為 プラクティスを、組み入れることです。
プラクティスとは、身体をつかって本当にすること。
だから、考えずにできる、「かみくだかれた」小さな身体動作の定型作法が必要です。
- かざらずに(Simple)、小さく(Small) 、短く(Short)、 ゆっくり間をいれて (Slow)
そして、それをもういちとりだして、ふりかえることができることが、現代の日常生活には必要です。
エンパシームは、映して、写す。その意味は:
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映すこと(鏡のように映して、そのときの現場の体験する)
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写すこと(写真のように記録して、再現することで、ふりかえり、体験を実感に変える)
よい習慣を身につけるには、じバリアをはずし、それをじぶんでたしかめて自覚することです。
それが「しくみ」に組みこまれてはじめて、持続する力になるのです。
Inspire your Micro-Actions every day.
(毎日、[ いま ] をつくろう。[ I M A ] = [ いま ] 小さな身体動作のプラクティスをひとつ、すること)