
一瞬で処理する力を
認知処理スピード

「聞きとれない!もっとたくさん聞かなきゃ。」
「うまく言えない!もっと発音練習しなきゃ。」
この考え方自体が間違っています。はじめ、聞こえない・言えないのは、あたりまえです。
日本語耳°と英語耳°では認知スキーマが根本的に異なるからです。それなのに、表面的な結果をいきなりまねしようと短絡的に、自己流に走ってしまう——ここに大きな落とし穴があります。
オーバーフロー

日本語耳の脳内では、英語を聞くと次の連鎖が起こります。
(1) 聞きもれる (所々、音が抜け落ち、ひとつのセリフを完結して再現できない)
(2) 処理しきれない (ワーキングメモリが追いつかず、意味につながらない)
(3) 短期記憶に残らない (さっき聞いたセリフすら思い出せない)
(4) オーバーフロー (セリフが次々と押し寄せ、脳の処理が止まる)


Drill processing.
(処理能力のドリルを)

秒内処理のドリル

この流れで、脳は聞こえた単語だけを拾い、あてずっぽうに意味を推測するクセがつきます。音の認知処理のボトルネックを解消しない限り、文字に依存した自己流のやり方から抜け出せません。日本語スキーマの音読は、処理ができない状態を強化し、悪循環を深めます。
その結果、英語耳ー「即座に処理できる能力」を育てる練習に向かえないのです。真の問題は「聞き取れないこと」や「うまく言えないこと」ではありません。
克服方法は、ひとつ。短いセリフを覚え、それを思い出して声に出す「秒内処理ドリル」です。思いだせない、言えないセリフでは練習はできません。
キャパシティを増やせ

「思い出す」という負荷が脳のキャパシティを広げます。さらに、思い出したセリフをテンポよく連続してアウトプットすることで、ワーキングメモリの処理能力を鍛えられます。こうして少しずつ、キャパシティを増やしていくのです。
処理できないことばは、聞き取ることも話すこともできません。即座に思い出し声に出すーこのプロセスの時間を短く(速く)していくことがカギです。合されていきます。
Processing is real-time.
(一瞬の 処理スピードが 命なり)